中学生用ワークシート開発 鳴門教育大が協力―大塚国際美術館

  開館15周年を迎えた大塚国際美術館(徳島県鳴門市)は、中学生を対象にした「中学生用ワークシート JCAM(ジェイカム)」を今年4月から提供している。

大塚国際美術館

「プレイタイプ」のワークシート

  JCAMは、楽しく学べる「プレイタイプ」と教科書の内容にそった「スタンダードタイプ」の2種を制作。多感で教材作りが難しい中学生に関心を持ってもらいたいと、折り目にそってパタパタと折ると、4つの絵柄が展開する「フラッパー」と呼ばれるカード式で制作した。

  開発に際しては鳴門教育大学大学院の山木朝彦教授、同学・山田芳明准教授の指導を仰ぎ、中学校教員の声も取り入れ、書き込み式でさらに身近なテーマを設けた。

  「プレイタイプ」について鳴門教育大の山木教授は「楽しみながら、物事を多面的に捉え、主体的に探究するクリティカル・シンキングの学習姿勢が身につく」とメッセージを寄せる。

  同館では、鳴門市小学4年生鑑賞プログラム、夏休み子どもプログラム、高校生用鑑賞シートHiCAMの開発など、2004年から教育普及活動をスタートし、10年にわたり、子どもたちの鑑賞をサポートしてきた。

問合せ=088・687・3737

【2013年5月20日号】

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