高校生のボランティア意識、日米比較

 

日本は3割、米国の高校生は6割が経験

 日本の高校生の三割がボランティア経験を持ち、「学校のプログラムにあるから」がその理由のトップ。一方、アメリカの高校生は六割以上が経験し、そのうち九割は「自分自身のため」「親・教師・その他の大人に勧められて」などの理由だった。

 プルデンシャル生命保険が今年二月、東京・岡山の高校生三百人を対象にボランティア活動に関する意識調査を実施。同社の親会社であるプルデンシャル・アメリカが一九九五年に行った同調査結果との比較を行ったもの。

 日本の高校生の二九%はボランティア経験があるが、岡山は三四%、東京は二三%で地域差がある。アメリカは六七%が経験し、うち二〇%が年一七五時間(週三・五時間)以上で、日常的な活動。

 また活動への参加理由で、日本で最も多かったのは「学校のプログラムにあるから」(五四%)。「社会貢献」(一二・八%)、「自分のため」(一二・八%)などは低い。アメリカは「自分自身のため」が八九%でトップ。さらに「親・教師・その他の大人に勧められて」(八八%)、「進学のため」(八七%)、「勉強になる」(八一%)、「そこに生まれ育ったから(地域に貢献する活動をしたい)」(七八%)などの理由が多くあげられていた。

学校以外の時間をボランティア活動に費やすことに、岡山の高校生の九六%、東京の六六%が「有意義」と考えているが、「あまり有意義ではない」(二五%)、「まったく意味のないこと」(九%)という意見もあった。アメリカでは九五%が「非常に重要」「やや重要」と考えている。内容は日本の高校生が福祉活動に関する項目への関心が高く、アメリカは環境や文化活動など幅広い。