●レベルに応じた決め細やかなe-learningが可能になる「スマーティブ」 (2006年02月15日)
国立情報学研究所は、学習者の習熟度を測定しながら、個々の学習者の習熟度に対応した対応を取れるe-learningの新しい技術「スマーティブ技術」を発表した。習熟度別対応は「対応レベルの教材の配信」「アドバイスの挿入」「同程度の習熟者同士の対話」など、さまざまな形がとれるという。
この技術。今回は、生徒同士の対話型教材コンテンツの基礎的技術として、玉川学園中学部・慶應義塾中等部での実証実験が行なわれた。実験コンテンツは、ネットを経由して教材への回答や、生徒同士の会話が可能になっているというシステム。その上で、
【自律的なコンテンツ提供】
⇒習熟度にあわせて、相手の回答や選択肢のレベルを調整
【コンテンツ同士の交渉】
⇒先生と生徒の希望を考慮した対話相手の選択
【コンテンツ同士の協調動作】
⇒対話中にアドバイスなどの動的挿入
が可能になっている。この「調整」「希望を考慮した」「選択」「動的」という部分を担うのが、今回開発されたスマーティブ技術ということになる。
スマーティブ技術の概要は、あえて大幅に簡略化して述べると、次のようなものだ。
・あらかじめ、コンテンツ提供側、先生、生徒が、お互いの希望や要求(ポリシー)を出し合っておく
・出し合ったポリシーは、コンピュータに登録される
・お互いのポリシーをコンピュータがすり合わせた上で、提供されるコンテンツが決まる
ポリシーには、先生の指導方針や、アドバイスなどを登録しておくことが可能。例えば、先生のアドバイスをいくつか分けて登録しておくとする。ある生徒の間違いは、be動詞で多く起こるらしい。そう判断されると、be動詞に関するアドバイスが自動的に送られる。そんなことも可能だ。
また、生徒の「違うクラスの人と話したい」「スポーツの話がしたい」などの要求をも組み込むことができるのだという。
スマーティブ技術は、NIIが代表として、教育測定研究所、東芝情報システム、日本テレコム、ボイスリサーチ、三菱総合研究所、大分大学、大島商船高等専門学校、慶應義塾大学とがプロジェクトとして開発を行なってきた。この技術自体は、e-learningにだけ使われるものではなく、遠隔医療や音楽配信など、コンテンツ提供が行なわれるプラットフォームであれば、さまざまなところで利用可能とのこと。
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投稿者 kksblog : 2006年02月15日 00:33
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