●連載・海外文化交流(1)エジプトのピラミッドを世界中の子どもたちの絵で取り囲むプロジェクト (2006年12月07日)
絵画制作と異文化理解 取り持つのはICT
<JAM>ジャパンアートマイル代表 塩飽 隆子
▼アートマイルとは
私たちJAMは、
絵を通して日本の子どもたちを世界に繋ぐ活動を行っていま
す。どうやって絵で世界に繋ぐのか?作品を海外で展示するのです。ゴールは2010年、
エジプトのピラミッドを世界中の子どもたちの絵で取り囲もうという世界規模のアートマイル壁画プロジェクトを日本で実施しているのがJAMです。
アートマイル壁画とは、約1.5×3.6mのキャンバスに描く大型絵画のことです。
このプロジェクトでは、子どもたちは「平和」「環境」「文化」など、テーマをもって制作に取り組みます。私たちは、
問題意識を持って自分で考え、判断し、行動する人が育つように、世界に向かった広い視野を持つ人が育つように願って活動しています。
また、この大きな壁画は一人では描けません。人と思いを伝え合うこと、共感することも大切なことです。完成した時の「ヤッター!」
という感動を体験してほしいと思います。
▼シリアのパレスチナ難民の子どもたちと交流
世界と繋がるのは海外展示だけではありません。
海外と交流して共同で壁画を制作するプロジェクトもあります。本年度実施している「シリアと日本のアートマイル」では、
パレスチナ難民キャンプの子どもたちとの異文化理解を目的に交流し、そこでの学びをもとに壁画を制作しました。日本からは3小中学校
(5クラス)が参加しています。
▼インターネット活用で異文化理解
交流手段は主に掲示板とテレビ会議。インターネットが、それまで知らない世界、
おそらく関心も無かった中東のイスラムの遠い世界を日本の子どもたちの身にグッと引き寄せました。相手のIT環境、言葉の問題、
先生同士の意思疎通など課題はたくさんありましたが、関西大学と国連パレスチナ難民救済事業機関の協力、
加えてシリア駐在の海外協力隊の現地サポートといったしっかりとした支援体制を作ることで問題が解決できました。
▼異文化の融合
写真は、交流するうちに二つの文化が融け合った絵を描こう!と「シリアと日本のお祭り」を描いた中学生の作品です。
学んだことをもとに互いに相手の国を描き、異文化理解が目に見える形になりました。
▼子どもたちの変化
このグループで交流の前後でイメ-
ジマップをとったところ、「銃・地雷→サッカー・バスケットボール」「テント→アパート」「食糧不足→豊かな食材」
と見事に印象が変わりました。ある生徒は「他の国と交流すると何かを発見した時のような驚きと達成感があります。もっと知りたくなりました。
」と感想を述べています。
異質なものに触れることがものを考えるきっかけとなり、多様な価値観を受け入れる寛容さが相互理解に繋がるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2006年12月07日 14:39
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