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「ロボット」と例えられる自閉症の子どもたちに「ロボットKASPER」を (2007年07月19日)

Wiredによれば、ヒト型ロボットを使って、自閉症の子どもたちにソーシャルスキルを身につけさせようという試みが、英国の学校で試験的におこなわれているそうです。

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Using a Robot to Teach Human Social Skills

試用されているロボットは、KASPAR(Kinesics and Synchronisation in Personal Assistant Robotics)とよばれており、全ヨーロッパのIROMEC(Interactive Robotic Social Mediators as Companions =仲間としての社会仲介対話型ロボット)のプロジェクトのひとつとして開発されました。KASPARはビデオカメラが搭載された両目をもっており、口を開いたり、微笑んだりすることのできるシリコンゴムで作られたロボットで、複雑な表情や動きはしません。

これは、そもそも自閉症の子どもたちが、人々の表情や身振りなどを理解するのが難しいということ、また、眉毛を上げるなどの些細な動作でさえ、自閉症の子どもたちにとっては情報過多となり、人と対話をすることをシャットダウンしてしまうという理由から、シンプルな動きをするロボット、KASPERが対話相手として提案されたのです。

複雑な動きや表情を一切しないKASPARは、自閉症の子どもにとって安心でき、信用できるロボットのようです。また、自閉症の子どもの特徴として、しばしば、人よりも無生物との対話を楽しむ傾向がありますので、今回のKASPERを使ったプロジェクトはソーシャルスキルの身につけ方を子どもたちに教える、安全な方法になるのではと思われています。

研究者の中には、自閉症の子どもたちがトレーニング状況で学んだことは、必ずしも外部で発揮できるとは限らないという意見もありますが、多くは、最終的に、社会の仲介的な役割として動くヒト型ロボットが自閉症の子どもたちにとって、子どもや大人との社会的相互作用を改善させるようなきっかけになればいいですよね。現代技術が生みだした試みがうまく、自閉症の子どもたちに作用すればすばらしいことですよね。しかもロボットのトレーナーなんて夢がありますし、自閉症に限らず、あらゆる子どもたちが興味・関心をもつでしょう。

実は、子どもたちと対話するロボットはKASPARが初めてではなく、1997年以来、Robota人形(AURORAプロジェクトの一環として開発されたミニヒト型ロボットシリーズ)という教育おもちゃが使われています。

また現在、Yaleの社会ロボット工学研究所は、1歳になる前に自閉症脆弱性を発見できるようなヒト型ロボットの開発に協力しています。

KASPERを試用したプロジェクトは、2009年10月に終了する予定です。

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投稿者 kksblog : 2007年07月19日 13:05


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