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平成19年の少年非行等の概要について~警察庁生活安全局少年課 (2008年03月04日)

平成19年における少年非行情勢は、刑法犯少年の検挙数が4年連続で減少、前年と比較してすべての包括罪種で減少しました。しかし一方で、社会の耳目を集める重大な事件が発生、児童虐待、児童ポルノ事件の被害が高水準で推移するなど、少年の非行防止、保護の両面で予断を許さない状況にあります。

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by Bjgvin Guundsson

平成19年の刑法犯少年の検挙人員は10万3224人でした。人口比としては、成人の5.5倍となっています。

不良行為少年の補導人員は、155万1726人と前年に比べて、8.7%増加しており、その中でも5年連続で「深夜はいかい」が最も多くなっています。

殺人、強盗、放火及び強姦といった凶悪犯での検挙人員は、1042人で、前年より10.9%減っています。4年続いての減少となっています。罪種別にすると、強姦は増加、殺人、強盗、放火は減少しています。

上記の“社会の耳目を集める重大な事件”の事例は、福島の「高校生による実母殺人事件」や山口の「高校生による祖父母強盗殺人及び強盗傷害事件」、京都の「専修学校生による実父殺人事件」大阪の「有職少年等によるコンビニ強盗殺人等事件」などがあります。

凶器準備集合、暴行、傷害、脅迫及び恐喝といった粗暴犯での検挙人員は、7年連続で減少、記録の残る昭和24年以降最低となっています。

詐欺、横領、偽造、汚職、あっせん利得処罰法及び背任といった知能犯での検挙人員は、減少していますが、実際に起こった事例としては、個人間の商品売買等の情報を提供しているインターネット上の掲示板を利用して、商品販売名下に金員を詐取しようと企て、DVDを販売する旨の虚偽の情報を提示して購入者を募り、被害者2名からそれぞれ額面2万円の定額小為替を騙取した「中学生によるインターネット掲示板利用の詐欺事件」や、携帯電話で個人間の商品売買等の情報を提供しているインターネット上の掲示板を利用して、商品販売名下に金員を詐取しようと企て、コンサートチケットを販売する旨の虚偽の情報を提示して購入者を募り、数ヶ月にわたって48名から約65万円を騙取した「高校生によるインターネット掲示板利用の詐欺事件」といったような事件が起こっています。

その他、ひったくり事件が増えているなど、予断を許さない状況ですが、昔では考えられなかったような事件がごく当たり前に起こっている現状もあり、事件を防ぐ根本的な『何か』大切なものを、今一度警察だけでなく世間全体で見直さないといけないような気がしませんか?

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投稿者 kksblog : 2008年03月04日 01:16


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