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学力の高い子はわからないところを自分で考え、苦手な科目中心に勉強をする傾向に (2009年04月24日)

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ベネッセコーポレーションは「第4回学習基本調査・学力実態調査」の結果を公表しています。

同調査によれば、板書や授業内容のメモなど、授業に対する肯定的態度は小学生の学力階層の「上位」で高いという傾向がみられました。一方、学力階層の「下位」では「ぼうっと他のことを考えている」「マンガをかいたり、文房具で遊ぶ」などの逸脱行為の比率が高く、授業に集中できていない様子がうかがえます。

家での学習の様子について、「あてはまらない」に比べ「あてはまる」が平均正答率で10ポイント以上上回ったものは、「出された宿題をきちんとやっていく」、「嫌いな科目の勉強も一生懸命する」でした。また「家族に言われなくても自分から進んで勉強する」など、自発的・計画的な学習を行っている小学生ほど正答率が高い傾向がみられることもわかりました。

まじめな学習態度がみられる中学生は、国語・数学ともに平均正答率が高いこともわかっています。数学では「予習をしてから授業を受ける」、国語では「自分で興味を持ったことを、学校の勉強に関係なく調べる」中学生の平均正答率が高い傾向にあります。

学力階層「上位」の中学生に多い学習方法のタイプをみると、苦手な科目を中心に、難しい問題をじっくり考え、自分で整理しながら勉強する傾向にあるそうです。

具体的には、「市販の要点整理などを使う」よりも「自分で整理しながら勉強する」、「やさしい問題を数多く解く」よりも「難しい問題をじっくり考える」、「わからないところは、先生や友だちに聞く」よりも「わからないところは、自分で考える」、「得意な科目中心」よりも「苦手な科目中心」といった学習方法をとっていることが明らかになりました。

同調査での調査対象は、全国3地域[大都市(東京23区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方)]の「学習に関する意識・実態調査」(2006年6~7月実施)の対象者であった小学5年生と中学2年生でした。総受験者数は小学5年生2,446名、中学2年生1,723名、出題教科は小学5年生、中学2年生ともに国語、数学の各2教科です。

学級や学校の総合的な学力を上げていくには、「難しい問題をじっくり考える」ことや「わからないところは、自分で考える」こと、そして「苦手な科目中心」に勉強をすると良いようですね。これらの調査結果を踏まえながらもう一度子どもたちの学習方法を見直してみてはいかがでしょうか。

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第4回学習基本調査・学力実態調査 - Benesse教育研究開発センター



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投稿者 kksblog : 2009年04月24日 19:42


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