●2D4Uプロジェクトに「かぐや」データから作成した月面全体の地形図掲載 (2009年11月17日)
国立天文台の4次元デジタル宇宙プロジェクトに、月面全体の地形図が掲載されました。この地形図は、JAXAが打ち上げた月探査機「かぐや」に搭載されたレーザ高度計によって観測され、RISE月探査プロジェクトのメンバーが処理・解析した月面高度データを、3DCGの映像で再現したものです。
2分弱の映像ですが、まるで「かぐや」に乗って月の周りを飛んでいるような気分にさせられる臨場感です。WMV、MPEG形式のファイルをダウンロードして、パソコンで再生して楽しむことができます。通常の動画だけでなく、アナグリフ立体版もあり、は片方ずつ赤と青のフィルムが貼られた立体視用のメガネを使うと、立体映像を楽しむことができます。
最初は漆黒の宇宙を、たくさんの白い四角が飛んでいきます。最初は線状に並んでいたものが、何列にもなり次第に集まると、月の表面図ができあがっていきます。この白い四角は、極軌道で周回する主衛星がデータを取得していく様子のイメージで、それが無数に集まり、球形の月の像を作り上げていく様子に息を呑みます。
まるで月面近くを飛んでいるような映像もあります。高度10km付近をフライスルーしているようです。飛んでいるのは、地上からは観察することができない、月の裏側にある南極エイトケン盆地北側の断崖付近で、月全体の中でも特に高低差の激しい地形だそうです。砂漠のようにあちこちが盛り上がった地形の中に、巨大なクレーターなのでしょう、飲み込まれそうな大きな黒い穴が「ぬうっ」と表れました。
しばらく月上空を飛んでいると、地平線の向こうに「ぽつっ」と青い丸が見えてきました。「満地球の出」です。青地に白い雲がマーブル模様にかかり、緑の陸地が合間から覗いていて、何とも言えない美しさです。
月旅行をしているような楽しさと、月衛星「かぐや」の功績をまざまざと感じられる映像です。家庭のパソコンでも楽しめますが、きっと三鷹に足を運んで、シアターでもっと迫力ある映像を見たくなるのではないでしょうか。
月面全体の地形図(4D2Uプロジェクト) : JAXA
月衛星「かぐや(SELENE)」通信
4D2Uプロジェクト
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投稿者 kksblog : 2009年11月17日 17:52



