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日本の科学者、待遇などの満足度調査で最下位~『ネイチャー』より (2010年10月01日)

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厳しい経済情勢で、現状に満足している人は少ないかもしれません。それは、科学研究者であっても。イギリスの科学誌『ネイチャー』が実施した、世界の科学研究者を対象にした待遇の満足度調査によると、比較可能な16カ国でみると、日本の科学研究者の満足度は最も低かったそうです。

調査は、科学誌『ネイチャー』に登録している研究者などを対象に、給与、休日、健康、年金、労働時間などの8項目の満足度を回答してもらう方式で実施。欧米諸国、アメリカ、カナダ、オーストラリア、中国、インド、韓国など、日本を含め16カ国を比較しました。

8項目を合わせて点数化すると、日本の満足度は1点満点で0.458点。最も高いのがデンマーク0.777点で、オランダ0.718点、フランス0.671点と続きます。平均0.594点ですが、アジア諸国はすべて平均以下です。

日本は最下位の項目が多く、特に「休日」、「退職金」、「上司などからの指導」などの項目で低い点数に。対して欧米諸国は軒並み高い点数ですが、給与に関してだけは日本はイタリア、フランスを上回っています。

点数の低さは、事業仕分けにより、科学技術事業の見直しや縮減と評価されたことからの影響もあるかもしれません。しかし、科学者に限らず、国民全体をみても、内閣府が実施している国民生活選好度調査によると、デンマークをはじめとする欧米諸国は現状の満足度が日本より高い傾向にあります。

日本の科学技術発展のため、若手人材育成のため、豊かな日本のため、諸外国と比べてどうあるべきか考えさせられます。


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投稿者 kksblog : 2010年10月01日 14:30


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