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障害児の公平、公正な入学試験実施を支援するソフト『Lime』 (2012年02月15日)

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東京大学先端科学技術研究センターと日本マイクロソフト(株)が障害児の入学試験を支援するソフトウェア『Lime』を共同開発し、無償で公開しました。

肢体不自由や学習障害の児童・生徒たちが、高校・大学などの入学試験において合理的な配慮を受けられるようにすることを目的に支援ソフトを開発。教育機関が利用することで、障害のある児童・生徒の試験において公平、公正な試験を実施することが可能になります。

昨今、障害のある児童・生徒が日常の学習においてパソコンを利用する例が増加していますが、入学試験などの場では、児童や生徒が普段の学習状況と同じようにパソコンの利用を希望した場合、日本特有の事情として、「日本語入力ソフトウェアの変換候補から漢字の表記がわかってしまう」などの理由で、他の受験生との公平性を担保できないことから、入学試験におけるパソコン利用の特別措置が認められないという事例が報告されています。

そこで、『Lime』は他の受験生との公平性を保ちながら、障害のある児童・生徒が入学試験においてパソコンを適切に利用するための機能を提供するソフトウェアとしてつくられました。日本語入力時に変換候補として表示された漢字がすべて保存されるため、受験生が試験中に適切にパソコンを利用していたかどうかを、試験後に確認することができます。

今後、任意の漢字を変換候補に表示させない機能など、その他の受験生のニーズにも対応する機能の追加も検討中だそうです。障害のある受験生に必要かつ適切な配慮をしながら、公平、公正な試験を実施することができるようになるのはうれしいことですね。


東大先端研と日本マイクロソフト、障害児の入学試験を支援するソフトウェア「Lime」を共同開発、無償公開



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投稿者 kksblog : 2012年02月15日 15:24


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