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中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県 (2014年08月30日)

jikken_140901.jpg千葉県では、中学校の理科学習における優れたアイディアや指導のポイントを元に、観察・実験に特化した指導資料集を作成し、県内の公立中学校の理科教員に配布しました。2014年9月1日現在、アップロードされているのは物理・化学にあたる第1分野で、第2分野は作成中です。

資料集は指導する単元別にPDFファイルにまとめられており、それぞれに観察・実験例、指導の例、よりよい実験にするためのポイントが書かれています。観察・実験例には、実験の手順の他に予備実験、導入のための工夫、安全面の注意点など、より効果的かつ安全に観察・実験を行うためのコツが紹介されていました。

指導の例には、指導計画としてその単元に割く時間配分が、展開として実験の導入から実施、まとめまでの流れ、そこでの指導上の留意点と評価の観点が詳しく書かれています。よりよい実験にするためのポイントでは、失敗例やその対処法、さらに生徒の感想など、実体験に基づく事柄が多く挙げられていて参考になりそうです。

一例として、「運動の速さと向き」を挙げてみます。第一分野の中でも、力に関する単元は苦手と感じる生徒が多いようです。作用・反作用についての3つの実験が紹介されていますが、その中の1つ、力学台車の上に斜面をつくり、そこをガムテープなど比較的質量の大きいものを転がしてみる、という実験を見てみます。

台車上の斜面でガムテープを転がすと、その転がる方向と逆向きに台車が転がっていきます。ここでガムテープが転がる方向が作用、台車が転がる方向が反作用、ということです。この他「台車に乗って壁を押すとどうなるか」「台車に乗った人同士が向かい合って押し合うとどうなるか」といった実験で「作用・反作用」の名称を覚え、目に見えない「力」のイメージを掴む、という成果が期待できます。

理科が苦手、嫌いでも、実験は面白いから好き、という生徒も少なくないでしょう。五感を使って現象を感じることができたら、興味が湧いて理科嫌いが解消する子も増えそうですね。

「理科の観察・実験指導」の推進 | 千葉県



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投稿者 kksblog : 2014年08月30日 09:32


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