『悩める情報教育主任日記 その1」

PCを使える先生がいない!

by Bach-Bach

=Bach-Bachさんプロフィール=
某県某郡の小学校教諭 情報教育主任
*)コラムでは「ありのままを書きたい」というご本人の希望で、ペンネームを使っています。


 山あいの小学校に勤務を始めて2年目の秋、地区内の小学校4校に新しいコンピュータ設備を導入する話が持ち上がりました。情報教育主任だった僕は、「どうせなら自分の子どもを通学させたくなるような環境を実現したいなあ」と考えました。
これから新規導入する設備なら、インターネットは当たり前。LANの中で使うのも当たり前。総合的な学習のような活動に応じるためには、コンパクトで持ち運びができるノート型がいいだろう。
 すると、コンピュータ教室のみならず校舎全館、無線LANにしていただこう。・・これらが,僕の真っ先に考えたプランでした。

 導入検討をする各校代表の委員会では、僕の提案について質問がたくさん出されました。
 「ノート型って,実際に入っている学校あるの?」
 「全館にLANって,そんな必要あるの?」
 「無線LANってなに?」
 さらには「ネットワークに接続すると,どんないいことがあるの?」
 「ネットワークにつなぐってどういうこと?」等々。

 実は4人の委員の中でコンピュータを使っているのは僕ともう1人。インターネットを使っているのは僕だけでした。僕はとてもびっくりしてしまいました。みんな学校の代表です。
 つまり、他校にはコンピュータを使える先生がほとんどいない、ということなのです。これからこの委員会で、どうやって具体的な導入プランを作ったらいいのか、僕はすごく不安になってしまいました。



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