CD 全10巻
奈良の初瀬・桜井や飛鳥・山の辺の道へ、遠くは、瀬戸内海や大宰府、そして越の国、信濃、東国まで…万葉人の心を求めて旅し、土地土地で歌われた秀歌を味わう−。
万葉集研究の第一人者、中西進先生の語りと解説で、万葉集ゆかりの地を旅しながら、その地で歌われた秀歌とその土地のつながりを探り、万葉人の思いを捉えようとした意欲的な大型CD企画。
このCDには、いくつかの新しい試みがある。
その一つは、『万葉集』のすばらしい歌を、地域別に味わおうとしたことだ。
世の中にはいわゆる秀歌を鑑賞する本もある。一方で歌がよまれた土地を、ここだあそこだと論じた本が少なくない。
ところが万葉の舞台を、まるで旅するようにたどりながら秀歌を味わおうとする計画は、目ぼしいものが見当たらない。どこそこに、どんな歌がありますよ、ていどの書物にすぎないと思われる。
その点、このCDは旅路に沿って秀歌を味わおうとするものだから楽しい。歌と土地とのつながりもよくわかる。ぜひそれを楽しんでほしいと思う。
また第二に、土地土地が『万葉集』の歌の展開にとって、どういう意味をもっているかを考える点も新しい。それぞれの土地が歴史的にどう位置づけられるのか、またどんな広がりとして見るのがよいのか、そんなことを考えながら編集されたのが、このCDである。
聴いてくださる皆さんも、ぜひその点を心にとめていただきたい。万葉びとたちの過去の思い出や、心の広がりが整理されて、万葉理解がいっそう広がるにちがいない。
なにしろ、歌は、何かに彼らが接して感動した結果である。すばらしい体験があってこそ、生まれたものだ。わたし達はそれを追体験しなければならない。(テキスト「はじめに」より抜粋) 中西進
【CD集1】
第二巻(59分) 第三巻(57分) 第四巻(57分) 第五巻(58分) 【CD集2】 第六巻(58分) 第七巻(58分) 第八巻(59分) 第九巻(59分) 第十巻(61分) |
【収録内容】 各巻のCDでは6〜7首を取り上げ、中西先生による歌の詠みと解説、その歌が生まれた土地の風土や歴史についての先生の語りを収録しています。テキスト(72頁)には、歌の本文と現代語訳、ことばの解説、詳細な地図、カラー写真などを収載しています。
![]() |
中西 進(なかにしすすむ) 1929年(昭和4)東京生まれ。東京大学卒業、同大学院修了。文学博士。 |
商品名 |
価格 |
CD全10巻 万葉秀歌を旅する 語り・解説 中西 進 CD10枚・テキスト(72ページ/カラー)[特製ブックケース入り] |
26,667円+税 |
▼この教材に関連する教材
こころを処方する ユングの心理学 |
作家が綴る心の手紙 |
CDで学ぶ仏教 |
CD聴く歴史 |
銀河鉄道の夜 |