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栄養教諭は4割増
特別支援で給食実施が増加

文科省 平成21年度学校給食実施状況等調査

栄養教諭・学校栄養職員配置状況
栄養教諭・学校栄養職員配置状況
文部科学省調査

 学校給食の普及充実を図るため、文部科学省が毎年度行っている学校給食実施状況等調査の、平成21年度に関する結果を発表。国公私立学校において、学校給食を実施している学校数は3万2400校(全学校数3万4345校)となり、実施率は94・3%となった(平成21年5月1日現在)。

 学校給食を実施している3万2400校を学校種別でみると、小学校が2万1713校(全2万1884校)、中学校が9235校(全1万801校)、特別支援学校が902校(全1027校)、夜間定時制高等学校が550校(全633校)となっており、特別支援学校のみが、平成20年の885校から17校増えている。

調理員は前年比1976人減少

  栄養教諭・学校栄養職員の配置状況は1万2325人(前年比78人増)で、そのうち栄養教諭は2736人で平成20年度より769人増加しており、約22%が栄養教諭として登用されていることがわかった。

  都道府県別にみると、最も栄養教諭が配置されているのは、北海道で324人、兵庫県が316人、大阪府が270人、鹿児島県が178人と続き、西日本の配置が目立っている。配置が最も少ないのは、鳥取県の4人で、静岡県5人、山梨県9人と続く。

  一方で、学校給食調理員の数は減少しており、公立学校における調理員の数は、前年より1976人減の6万2274人であり、そのうち非常勤が2万4228人。前年度より1・4%増の38・9%となった。

  近年、徴収未納の問題が顕著となっている学校給食費については、公立学校では保護者の負担費が、小学校で月額平均約4100円、中学校で同4700円。細かくみていくと、小学校低学年で同4098円、中学年で同4116円、高学年で4126円、中学校で4682円となっており、いずれも90円から100円程度上昇している。

米飯は0・1回増の週平均3・2回に

  国が週3回以上の実施を目標としている(週3回未満の地域・学校は週3回程度、週3回以上の地域・学校は週4回程度を目標)米飯給食の実施については、3万958校で行われており、これは完全給食を実施している学校数の99・9%で前年と同率。週当たりの回数は3・2回で前年と比較して0・1回増加した。

  回数別にみていくと、週5回の学校は全体の6%で1843校となっており、週4回は5516校、週3・5回は2853校、週3回は1万7507校で、週3回以上実施している学校は、2万7719校で、米飯給食を実施している学校の89・5%にのぼる。

【2011年1月22日号】

教育家庭新聞