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第5回全国学校給食甲子園
地域と子どもを給食でつなげる

岐阜県郡上市白鳥学校給食センターが頂点に

栄養教諭と調理員が力を合わせて
優勝旗を手にした

 今回で5回目となる「全国学校給食甲子園‐地場産物を活かした我が校の自慢料理」決勝大会が、12月11日と12日の両日、都内にある女子栄養大学で開催され、全1817校(給食センター含む)の中から地方予選を勝ち抜いた代表12校が参加し、岐阜県郡上市白鳥学校給食センターが優勝に輝いた。

  同センターの献立は、岐阜クリーン農産物であるほうれんそうに、するめ、昆布、切干大根を加えた「かみかみあえ」、白鳥町の特産物である梅の加工品を使った「あゆとあまごの梅とろり」、大豆を豊富にとることができる郷土食の「じんだみそ汁」に、「麦ごはん」「牛乳」「郡上のくだもの」。

  表彰式で審査副委員長の金田雅代氏(女子栄養大学短期大学部教授)は、「どれもきれいで、本当においしそうで、料理の後ろに子どもたちや食材を届けてくれる農家の皆さんの姿が凝縮されていると思いました。ただ、素材のおいしさを味わうということもありますが、もう少し味をきちんとつけていくともっとおいしくいただけるだろうと思うものもありました」と講評。

優勝した献立

  優勝した郡上市白鳥学校給食センターの出場者は、白瀧芳美栄養教諭と見付清美調理員。二人にとって何よりも後押しとなったのは、子どもたちが持ち寄ってくれた手書きのメッセージ。白瀧栄養教諭は「給食が食育の教材となるよう、普段から安全でおいしい献立を心がけており、地域と子どもと給食がつながる活動を行っております」と普段の様子を話してくれた。

  入賞は12チーム全てに贈られ、準優勝は富山県・砺波市学校給食センター、女子栄養大学特別賞は香川県・高松市立国分寺南部小学校、特定非営利活動法人21世紀構想研究会特別賞は鳥取県三朝町調理センターがそれぞれ受賞した。

 

 

【2011年1月22日号】

教育家庭新聞