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女子の体重全年齢で減

H23年「学校保健統計調査」速報値

 文部科学省は昭和23年度から毎年実施している「学校保健統計調査」の平成23年度速報を公表。この調査は、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的としている。満5歳から17歳の児童等の一部を抽出して調査を行っている同調査だが、今回女子の体重が全ての年齢で前年度より減少するという結果となった。

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身長・体重

12歳女子に痩身傾向

  身長と体重は、調査を開始した昭和23年度以降、男子・女子ともに増加傾向にあったが、身長は平成9年度から13年度あたりをピークに横ばい傾向となり、体重は平成10年度から15年度あたりをピークに減少傾向となっている。

  今年度調査では、女子の体重が全ての年齢で前年度の同年齢より減少しており、最も差がある16歳女子では前年度より0・3キロ減少した。

  平成23年度の身長を親の世代である昭和56年度の数値と比較すると、最も差がある年齢は、男子が12歳の2・5センチ、女子が10歳の2・0センチとなる。体重も同様に親の世代と比較すると、男子では12歳で2・6キロ、女子は10歳で1・6キロ重くなっている。

  肥満傾向児の出現率を前年度と比較すると、男子は17歳を除く各年齢で、女子は全ての年齢において減少。都市部では相対的に肥満傾向児の出現率が低く、男子は女子に比べ肥満傾向児の出現率が高い傾向が見られる。

  一方、痩身傾向児の出現率は、前年度と比較すると、男子は5歳、6歳、9歳、16歳、17歳を除く各年齢で、女子は5歳、11歳、14歳、16歳を除く各年齢で増加しており、最も痩身傾向児の割合が多い12歳女子では4・32%となっている。

疾病・異常等

視力の低下は高校で増

 「裸眼視力1・0未満の者」の割合は、幼稚園25・48%(前年度26・43%)、小学校29・91%(前年同様)、中学校51・59%(同52・73%)、高等学校60・93%(同55・64%)で、幼稚園及び中学校では減少し、高等学校では5・29%増加。「裸眼視力0・3未満の者」の割合も高等学校では33・36%(同25・90%)となり前年度から7・46%も増加している。

  「むし歯(う歯)」の者の割合(処置完了者を含む)は、昭和50年代半ばをピークに減少傾向にあり、今年度は、幼稚園42・95%(前年度46・07%)、小学校57・20%(同59・63%)、中学校48・31%(同50・60%)、高等学校58・46%(同59・95%)で、全ての学校段階で引き続き減少している。年齢別にみると9歳が63・53%で、最も「むし歯」の割合が高い。

  また、中1のみを調査対象とした永久歯の1人当たりのむし歯等数(喪失歯及び処置歯数を含む)は、昭和59年度以降減少を続けてきたが、平成23年度は前年度より0・09本減少し、1・20本と過去最も少ない。

  「ぜん息」は昭和42年度以降、全ての学校段階において増加傾向にあり、今年度の割合は、中学校と高等学校は減少しているものの、幼稚園は2・79%(前年度2・74%)、小学校4・34%(同4・19%)と増加し、過去最高。
年齢別にみると「ぜん息」の児童は6歳から12歳の各年齢で3%を超えており、6歳が4・81%と最も高く、6歳以降は年齢が進むにつれて減少している。

◇   ◇

  なお、震災の影響で6月末までに健康診断を行えなかった学校があるため、岩手、宮城、福島の3県は調査対象から除外された。

【2011年12月19日号】

教育家庭新聞