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【食育実践】魚の食べ方と箸使いを学ぶ
食事のマナー「和食」編

東京都江戸川区立第二松江小学校 大留光子栄養教諭

画像 栄養教諭は、給食時間からその他教科との連携まで、幅広い活躍を見せている。東京都江戸川区立第二松江小学校の、大留光子栄養教諭もその一人。和食のマナーについて行った食育の実践を紹介する。

■和食のマナー「おすまし御膳」

  1月27日に、6年生に和食の作法給食「おすまし御膳」を実施した。洋食が身近になった今、学校現場では洋食のマナーについて学習する学校は多いだろう。しかし、「せっかく洋食のマナーを学んでも、日本人として和食の基本がわかっていなかったら困りますよね」と、大留教諭は和食についても実施している。

■「お魚マイスター」が講師に

  授業はまず、魚を箸で上手に食べられるように、(財)水産物市場改善協会に依頼して派遣してもらった「お魚マイスター」3人が、魚の栄養と魚の骨の仕組みなどについて指導。「よく、子どもたちはお魚嫌いと言われますが、決して嫌いではありません。家庭で1尾丸ごと食べる機会が減り、骨の取り除き方がわからず、苦手となっているだけです」と大留教諭は話す。

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「お魚マイスター」の授業
写真提供:(株)少年写真新聞社

  この日は改善協会から、6年生にアジを1尾ずつ提供してもらい、給食室で塩焼きにした。ちょうど、学校給食週間で日本のふるさとメニューを提供しており、この日は東京のメニュー・深川めしなどと一緒に味わった。

■和食のマナーは箸使いを学習

  給食時間の前には、大留教諭が箸使いのマナーについて、資料と実践で教える。「箸の作法はすべてではなくポイントをピックアップします」。特にお椀の上げ下げと箸の使い方について教えた。「意外に大人でも知らないというマナーがあります」。

■まずは「知る」ことが大切

  今回の目的は、完璧な箸使いをマスターすることではなく、児童に「知る」機会を作り、それを「理解」して「実践」してみる、ところにある。「来年は蓋付きのお椀を使って、蓋を取ることから実践してみたいです」。(「洋食」編は次号で掲載予定)

【2012年2月20日号】

 

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