100校プロジェクト 成果発表会(3月7日)

花開く参加校の実践

全国から850人が参加

 

100校プロジェクト成果発表会が3月7日、新宿・京王プラザで開かれ、全国から849人の先生方が集まった。二年間の成果を発表する参加校の説明は力強く、インターネットを利用した教育の深まりが感じられた。大会は午前10時から始まり、午後2時まで4会場に分かれて32校(小・中・高校・特殊教育諸学校)が実践発表。その後

主催者側の挨拶に続いてパネル討論が行われた。9年度は引き続き108校が実践、一般校からの企画参加も募集する。

 2年間の実践発表

それぞれ特長ある実践が語られた。保護者や地域との連携を密にした実践とともに卒業生メーリングリストの設置(横浜市立本町小)や家庭科での食材調べ(岐阜県輪之内町立大藪小)、村に伝わる民話調べ(美麻村立美麻小中学校)、ドイツやミクロネシアの学校との共同学習(札幌市立幌南小)、選択理科での環境学習や技術での郷土情報の発信(前橋市立第四中)、3か国共同のバーチャルクラスルーム(清水国際中)、理科関連URL集(福島県葛尾村立葛尾中)、数学の挑戦ページ(岡山大附属中)等々。

午後2時からは全体会。第一次100校プロジェクトは8年度で終わり、9年度は引き続き108校が、インターネットの利用実践を続ける。9年度の展開の仕方について、「第一フレーズの経験と反省を踏まえ、次の三つの柱で進める。第一は回線の高速化、第二は国際化の推進、第三は地元地域への貢献」と稲垣・IPA部長。9年度は新規メンバーも、企画書を提出してもらい、受け入れる。

また、コンピュータ教育開発センター(CEC)の岡本常務は、これまでの流れやCECの取組みを振り返った。

パネル討論

続いて、インターネットと教育について、坂元昂・放送教育開発センター所長をコーディネーターにパネル討論。玉井基宏先生(広島市立鈴張小)はハワイの学校と交流している自校の取組みについて、古川美樹先生(佐賀県武雄市立武雄北中)はWebのデータから集計した参加中学校の8年度の活用状況について報告。また、杉崎忠久先生(奈良県立高取高校)は、サーバー一台クライアント一台から出発し自助努力でクライアントを増やしていった経過や校内に設置したメーリングリストがディベートに有効であると指摘。

また、大阪教育大学で教育用のリンク集を作っている越桐國雄教授は、電子メールによる調査をもとに、1月上旬現在で全国の学校の3%がホームページを開設していると報告した。