岐阜県のネットワーク

9割以上の学校が接続

 

教育情報ネットワークの先進県である岐阜県では現在9割以上の学校がインターネットに接続されている。今春、県が小中学校にインターネットにアクセスするためのハ ードを整備したことで、接続が一挙に広がった。

これは、平成8年度の県民情報ネットワーク事業(災時には避難所の通信手段として利 用、平常時は児童・生徒の情報リテラシーの向上に活用する)の一環。県がコンピュ ータ一台及びISDNターミナルアダプタなどを負担し、市町村が回線料金と各プロバイ ダーとの契約料を負担している。

一方、県ではこれとは別に教育情報ネットワーク(スマイル)の整備事業を実施。これは、教育関係機関、生涯学習施設の情報通信基盤を整備し、多様化・高度化する社会のニーズに対して的確な情報を提供することを目的としたもの。この事業は平 成2年ぐらいからスタートし、現在99の市町村にタッチパネルで使用できるコンピュ ータを設置し、より簡単に生涯学習情報(学習機会、施設、団体など)や書誌情報(図書、逐次刊行物、AV資料など)が検索できる。そして、県教委ではこの生涯学習情報 システムをより柔軟に捉え、すべての高校、特殊教育諸学校にスマイルの端末機を置くとともに、平成9年度からスマイルを通してインターネット接続できるようにコンピュータとISDN回線などを整備した。

これにより、県立高校と特殊教育諸学校及び生涯学習施設、それに小中学校のモデル校はスマイルを通して、一般の小中学校はプロバイダーを通してインターネットに接続する環境が整った。

研修

岐阜県では、従来から現場教員の研修に力を入れていた。平成6年から実施している 情報処理技術者の派遣事業もその一つで、希望する学校を中心に技術者を派遣、意欲ある学校では成果を上げていた。また、県内の西濃、飛騨、東濃地区に、教育用ソフトウエアライブラリセンターを設置し、ソフト試用や研修ができる複合機能をもたせたセンターづくりをしている。さらに、今年度はインターネットを使える教員が圧倒的に少ないことから教育センターでインターネット研修を24講座予定。

しかし、施設に集まる研修は交通費や時間の面などの問題を抱える。そこで県内の学 校を校種別や地区別に電子メールを利用したメーリングリストを作った。メーリング リストはパソコン通信のフォーラムにあたるもので、県教委や教育センターから各学校へ

の文書の伝達や教員同士の意見交換ができる。この機能を利用しインターネットの操 作方法が覚えられるネットワークを利用した電子メール研修もこれまでに20講座を超 える。これは、インターネットの活用方法についての実践事例も含むもので現場に役 立っている。

「いわば在宅自由形ネットワーク研修。毎日学校に実践事例が届き、先生方は毎日開 いている」と県教委学校指導課の井上志朗課長補佐はネットワーク研修の意義を強調 する。ただ、学校の接続台数は一台だけという学校が多いが、ダイアルアップルータ ーや「PROXY97」というソフトを利用して複数台を接続している学校もある。

(教育家庭新聞97年9月6日号)