「知恵のネットワーク」EDU-QUAKEさが
平成6年から県内ネットワークとしてスタート
佐賀県は、平成6年11月から県内の全小・中・高等学校・特殊教育諸学校を対象とした教育情報システム「EDU-QUAKEさが」の運用を開始し、今年度10月からインターネット活用教育推進事業としてインターネット接続サービスを本格的に実施する。
「県内の小・中・県立学校と全国・世界の学校、研究機関等をインターネットで結び、インターネットを活用した教育の推進及び教育情報の交流の充実を図ることにより、本県教育の充実発展に資すること」が目的。
今年3月末現在で126の小・中・県立学校が教育センターにあるサーバーを通してインターネットに接続しているという。
学校と教育センターとは現在はアナログ回線のダイアルアップ接続だが、10月からISDN回線の両用に切り替わる。センターと佐賀大学は専用線で結ばれている。
教育情報システムとしてスタートしたEDU-QUAKEさがは別名「知恵のネットワーク」と呼ばれる。パソコン通信などの特長を生かし、教師の知恵の交流を支援することで、県内の教育の活性化を図ることを目指してきた。もともと経験ある教師が異動すると、その経験や実践が学校に根づかないことが多いのが教育の世界。ネットワークによる情報の交流、蓄積はそうした今までの弊害を駆逐するものとして期待が持たれる。
このシステムの狙いもそこにあり、@多様で豊かな学習環境の提供A教師の経験的知識の蓄積・流通B教育研究機関との交流の促進C教材などの蓄積・流通の促進D教育行政などの情報の蓄積・流通の効率化、を支援している。
教職員ならば誰でもIDを取得でき、平成6年のスタート後半年でIDを取得した先生は2000人を超えた。自由に開設できる特定テーマについての知恵の交流の場「ワークショップ」もさまざまに開設されている。
小・中・高の教科教育や帰国子女などの交流教育、教育用ソフトウェア工房などの教育一般などなど。児童・生徒の交流の場であるワークショップもある。今年8月現在で93のワークショップが開設され、そのうち12グループはインターネット上でも公開、「環境問題の部屋」や「どきどき算数ラクガキ数学」などをテーマに交流、大学生や他県の教師からも意見が寄せられている。
教育センターではすべてのワークショップをインターネットでも活用できるように研究を進めている。
インターネットに接続するにはWindows95附属のインターネットセットアップウィザードを利用してセンターへのアクセス電話番号とサーバーのアドレス番号(DNS)、それにユーザーIDとパスワードを入力するだけだから簡単だ。アクセスポイントは教育センター一つしかないが、遠くても1分30秒10円の通話料金でアクセスできるという。
情報システム係の大串繁樹係長はこの3年間の成果について「さまざまなワークショップが開設されるようになった。また、データベースに、実践事例や長期研修生の研究報告が入力されるようになった。そして、何よりも嬉しいのは各学校がインターネットを使った授業をし始めてきたこと。ホームページの設置学校数に対する開設割合も全国1になっている。」と今後もインターネットの教育利用が拡大されることに期待を込める。
なお、教育センターには教育用ソフトウェアライブラリセンターがあり、同センターが所有する1700種類のソフトをEDU−QUAKEさがを利用して検索することができる。
URL
・EDU-QUAKEさが
http://www.saga-ed.go.jp/(教育家庭新聞97年9月6日号)