普通教室にテレビ黒板
私立相洋中高等学校
様々な建築的工夫とマルチメディア機器を取り入れた新時代の学校施設ともいえる、神奈川県小田原市にある私立相洋中高等学校に、4月に完成した鉄筋4階地下1階の「相洋インテリジェントセンター21」。
その施設の見学会が8月5日にセンターの設計者である横浜建築研究所の鈴木敏恵氏を説明者に招いて行われた。
同センターの普通教室は八角形で、黒板と70インチの「テレビ黒板」と、インターネットに接続されたパソコン、さらに教材に提示できるカメラが設置されている。
合同授業や講演会をはじめ、多目的に活用される、4階の「スカイホール」では日本初の試みである3Dが導入され、164インチのハイビジョンの3D映像が明るい室内に映し出される。また、スカイホールに設置されているカメラで撮影したものは、全教室のテレビに映し出すことができる。
3階の「マルチメディアセンター」では、45台のマルチメディア対応パソコンが整備され、VOD(ビデオオンデマンドシステム)によるサテライトゼミが受講可能で、放課後生徒たちは、申し込んだビデオ講座を受講していく。
また3階の「コンピューターゼミ室」のネットワークで結ばれたノート型パソコン45台は、双方向通信が可能。プロジェクター映像とハイテク電子ボードが組み合わされ、ボードに手書きしたデータをPCに取り込める。
そして2階の「メディアラウンジ」ではオープンな環境にパソコンが設置されており、児童生徒たちは、自由にインターネットにアクセスして、知的情報や、就職・進学情報を取り出していく。
(教育家庭新聞98年9月5日号)