語学アプリなどを展開するDuolingoは、小中学生の子供を持つ保護者を対象に実施した「夏休みの子供の学習に関する調査」の結果を発表した。学校から出される宿題とは別に、子供が自ら取り組む「自主的な学習」を重視する保護者が8割を超えていることが分かった。一方で、学習の継続や習慣化には多くの課題が見られ、家庭内での保護者の「伴走型」の関わりや、デジタルツールの活用が学習習慣の定着に大きな影響を与えている実態が浮かび上がった。
親世代の夏休みと比較すると、学習内容や手段の多様化が顕著だ。かつて定番だった「自由研究・工作」や「読書感想文・作文」に取り組む子供は、親世代の経験と比べてそれぞれ20ポイント以上減少した。代わりに「学習アプリ・タブレット教材」を活用する子供が23.4%に上り、保護者の34.9%が「デジタル機器を使う時間が増えた」と回答している。

宿題以外の自主的な学習について、保護者の83.2%が「重要」と捉えており、夏休み前に自主学習を期待していた保護者の71.2%が「期待通り」または「期待以上」に取り組めていると回答した。しかし、宿題以外の学習における課題としては「集中力ややる気が続かない」(32.5%)や「学習を継続し、習慣にすることが難しい」(28.6%)が上位を占めており、学びを始めること以上に「継続すること」に壁を感じる家庭が多い。

学習が順調に進んでいる家庭では、日常生活の中での習慣化に加え、家族の関わり方が大きく影響している。「期待以上に取り組めている」と答えた家庭の88.9%が週1回以上、家族で一緒に学習しているのに対し、「取り組めていない」家庭では31.6%にとどまった。また、単に学習を促す声かけだけでなく、目標や学習計画を一緒に立てたり、教材を一緒に選んだりする「伴走型」のサポートを行っている家庭ほど、子供が学習を継続できている傾向が示された。

日頃の学習における生成AIの活用についても調査したところ、47.1%の子供が学習に生成AIを利用していることが判明した(「よく使う」9.9%、「たまに使う」37.2%)。主な用途としては「分からない部分の説明や解説を求める」(16.2%)や「興味のあることを調べて学習内容を広げる」(15.7%)など、理解を深めるための補助ツールとしての活用が見られる。
一方で、保護者の21.3%は「使わせたくない」と考えており、「AIの答えをそのまま使い、自分で考える機会が減る」(32.4%)や「AIに頼りすぎて自分で学習を進められなくなる」(27.9%)といった、子供の思考力や自律性への影響を心配する声も強い。保護者が望むAIの使い方としては、直接答えを示すのではなく「考えるためのヒントの提示」や「考え方の説明」が上位にあがっており、AIを上手に活用しながら主体的・自律的に学ぶ力をいかに養うかが今後の焦点となりそうだ。

<調査概要>
調査手法:インターネット調査
実施時期:2026年8月3日~8月4日
調査対象者:小中学生の子供を持つ30~50代の保護者
回答数:825