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学校施設

シブヤ『部活動改革』プロジェクト 区立8中学校9種目が合同で

2022年2月21日
部活、楽しいよ 他校の仲間と一緒

1月22日の土曜日午後、東京都渋谷区立上原中学校の体育館ではダンス部生徒が練習に汗を流していた。参加しているのは区内の中学校の1、2年生。渋谷区の「部活動改革プロジェクト」の一環で、同区立中学校の生徒から希望者を募集し、プロの講師を招いて活動している。ダンス部は昨年11月から今年3月までに、16回の実施が予定されている。

 

部活動と働き方改革

東京都渋谷区は今年度より「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」(以下プロジェクト)に取り組んでいる。学校によって設置されている部活動の種目が異なる、部員が少なくひとつの学校だけでは部活動ができない、といった課題や生徒のニーズを踏まえながら、教員の働き方改革にも対応する狙い。地域の企業や団体などと連携しながら、今年度は運動部・文化部合わせて9種目の部活動が合同部活動として活動を行っている。

種目、部員増え活性化
区内の企業・団体が技術指導

合同部活動を試行実施 区立中学校の生徒が参加

渋谷ユナイテッドのHP画面

プロジェクトは生徒のニーズに応える部活動の設置と、教員の働き方改革として顧問となる教員の負担軽減を図ることが目的。区内8校の区立中学校(小中一貫校を含む)があるが1学年2学級~4学級の小中規模校が多い。生徒の希望する部活がない、部員が少なく思うように活動ができないなどの課題がある。

例えばサッカー部があるのは8校中4校。生徒のニーズに沿った部を設置し、8校の生徒が参加できる合同の部活動を立ち上げることとした。

今年度設置された部活はサッカー、ボウリング、ダンス、パラスポーツ(ボッチャ)、将棋、パソコン、硬式テニス、フェンシング、女子ラグビーの9種目。区にゆかりがある企業・団体などが協力し、生徒への技術指導にあたる。活動場所は区内の学校やスポーツ施設のほか、民間のボウリング場も協力し主に土曜日の午後に活動。昨年7月より生徒募集を開始、11月から活動が始まった。

生徒が主体的に関わり楽しい活動を目指す

鏡を見ながら全体の動きを確認する

鏡を見ながら全体の動きを確認する

ダンス部には1年生7人、2年生3人の生徒が所属。取材の日、上原中学校の体育館に同校の他2校から計6人が集まった。講師はプロの有名ダンス講師Ami氏。㈱サイバーエージェントに所属するプロダンスチーム「CyberAgent Legit」の監督FISHBOY氏の監修のもと、Ami先生を迎えて行われている。

今年3月まで16回の活動を予定しており、Ami先生のレッスンの他にも、EXILE TETSUYA氏考案のEPIレッスン(ダンス要素を取り入れた有酸素運動や体幹トレーニング)などで、ダンスに必要な体づくりを学べるプログラムとなっている。

1回の活動時間は2時間程。準備運動から始まり、音楽に合わせてステップを踏む。目指しているのは、3月に活動のまとめとして自分たちのダンスを完成させ、動画に残すこと。取組にあたり生徒たちから「この曲を使いたい」と申し出があったという。自分たちの好きな曲をプロの指導者が振付。それは大きなモチベーションに結びついたに違いない。“家でも練習したい”という積極的な声もあがり、体育館にタブレットPCの持ち込みもできることにした。

Ami先生は「ダンスが好き、体を動かすのが好き、という生徒の気持ちを大切にしたい。ストイックであることよりも続けることを大事にしている」と話す。一般的な講師対生徒のスタイルだけでなく生徒同士で教え合うこともある。「複数の学校から集まっているので最初は緊張気味。“2人でやってみようよ”と声をかけることで気持ちもほぐれたようだ」。

部員にはダンス経験者も、そうでない生徒もいる。お互いに教え合いながら「グッジョブ!」と声を掛け合い、振付の最後の“決め”ポーズを楽しそうに考えている。活動の最後には、この日身につけたステップを、練習したペアごとに披露。最後に体育館のモップ掛けを行って解散した。

プロジェクト運営は昨年10月に設立した(一社)渋谷ユナイテッドが携わる。代表理事は同区元教育長の豊岡弘敏氏。区、区教委、区立中と連携しながら、教員の「働き方改革」の一貫として取り組むプロジェクトの意味は大きい。

部活動マネージャーの配置がポイント

同区スポーツ部・山中昌彦部長によると、競技経験がない教員が部活指導をする負担や、教員の多忙といった現状をふまえ、「専門知識のある講師を迎えることで部活指導が充実することに加え、先生方の負担も減る。先生方には、各教科の指導や授業研究に集中できる環境を整えたい」と話す。

ダンス部の指導として参画した㈱サイバーエージェントは、ダンス業界における「次世代育成」や「地域への貢献活動」として尽力するとしている。

各部活には「部活動マネージャー」を配置。生徒や保護者への諸連絡、生徒の出欠確認といった細かいやりとりが必要で、重要な役割を担う。ダンス部ではFISHBOY氏が適任としたCHIHARU氏が部活動マネージャーを担当する。他では部活動支援に実績のあるリーフラス㈱の担当者がマネージャーを担う部活動もある。

各部活とも、今年度は体験入部・体験イベントとして活動し、実施状況を踏まえ2022年度から本格的な活動が始まる。24日からは新1年生に向けた告知もスタート。新年度は同区内にある服部栄養専門学校の協力のもと、クッキングの部活も加わる予定だ。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年2月21日号掲載

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