環境に取り組む企業Q

環境情報の交流支援
WEBサイト「環境GOO」運営

鰍mTT−ME


 1999年7月1日に我が国最大の情報通信企業日本電信電話株式会社(NTT)は3社に分割され、マルチメディアを中心とする情報通信の変革、垣根のない国際競争社会に対して、多角的な活動と、新時代に誕生するであろう新規事業を積極的に支援するサポーティングカンパニーの枠組みを完成した。

 そして今年4月1日、NTTグループ最大のマルチメディア・エンジニアリング会社としてNTT−MEが誕生。従来NTTが大切に育て上げてきたマルチメディア関連の諸活動を継承すると共に、戦略的にマルチメディア事業を展開するため、NTT−MEのパートナー会社としてNTTエムイー情報流通(NTT−X)が同時に生れた。
 従業員200名、平均年齢29歳、NTTの中でも際立って若い新進気鋭の集団が、資本金115億円の新会社。「私たちは皆様のベスト・パートナーとして、社会のための情報流通/ビジネスのための新しい仕掛け創りに関することなら・NTT−Xにおまかせください・といえる企業」(池田茂代表取締役社長)として活躍する。
 前置きが長くなったがNTT−Xは、NTT時代に蓄積した諸活動、中でも平成7年度にNTT民営化10周年記念施策として開始した、情報発信サイトWNNに代表される自然、環境、文化、教育のすべてを引き継ぐ新会社である。
 インターネットを初めとするマルチメディア時代に、「情報が氾濫する中で、良い情報、本当に大事にするものを発信して社会に役立ちたい」(第2ビジネス開発本部課長代理松崎房夫氏談=写真)という理念で、今まで以上に積極的な展開を約束する。
 また、「環境で儲けることは考えない」(同)というが、株式会社であるだけに利益の追求は当然。「環境がビジネスになる時代」の到来を見越しての先行投資と読んだが、ベンチャー企業者にとっては素晴らしい頼り甲斐のある支援者の登場でもあるようだ。

 新会社の具体的活動第1弾として環境情報に特化したポータルサイト「環境goo」(http://eco.wnn.or.jp/)を今年8月4日に開設した。「環境goo」は、同社が運営するポータルサイト「goo(http://www.goo.ne.jp/)」
)の技術を生かした検索ソフトウエア「プライベートgoo」を採用、サーチの確実性を大幅に強化している。情報発信コーナーとして「環境News」「環境書籍情報」「イベント情報」のほか、「環境ディレクトリサーチ」(業種別・環境ビジネス別・エコワード別に検索できるリンク集)、「注目のキーワード」といった情報提供機能も充実している。
 また、「環境gooメンバー」を募集し、登録者には毎週発行の「環境gooメールサービス」と、メンバーのための情報交流「エコライフ掲示板」を無料で提供している。NTT−Xはまさに環境情報の宝庫だ。
(教育家庭新聞99年12月18日号)