心を育てるマナー講座第11回

基本は心遣い お見舞いの心得

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 職場やPTAの仲間、恩になった人の入院を聞いたら、取るものもとりあえず駆けつけるのが誠意…ではない。患者の状態、食事制限の有無、病院の面会時間など事前確認し、TPOにふさわしい見舞いを心がけよう。
 善意の押し付けにならないよう、個人のお宅訪問のケースと同様で相手の立場・都合を尊重しなければならない。

 特に病院の場合は公共の場で、決められた面会時間がある。回診や食事の時間ははずし、午後2時から4時ごろ。患者の負担にならないよう短時間で済ませ、多くても2、3人で。個室以外なら同室の患者への気遣いも忘れてはならない。
 見舞いの品は花・果物が一般的だが、重症でなければ本・雑誌、CDなども喜ばれる。また親しい関係ならテレカ・小銭、レターセットなど実用的なものも良い。
 お見舞金の時は「御見舞」と表書きし、のしはつけない。「果物でもと思いましたが食べられるかどうか分からなかったので」と一言添えると良い。見舞品は自宅の家族に届け、本人には励ましの手紙を送るというのも一つの心遣い。

Q=見舞の身支度でふさわしいものは。
A=1病室が華やぐよう、多めな香水・化粧がよい2病人は匂いに敏感で、化粧は控え目にする。
 (正解は2=マナー検定・平成11年度初級検定試験問題から)。検定などの問合せは、全日本マナー教育普及会へ=電話03・3374・3041 ※第2期「マナー能力検定試験〈初級〉」は3月1日から5月31日までの期間で実施。詳細・問合せは全日本マナー教育普及会へ。