心を育てるマナー講座第15回

正しい敬語で 心和む会話を

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 文化庁が先ごろ発表した日本語に関する調査によれば、「私的には…」などと自分の意志をぼかす表現が、若者を中心として増えているそうだ。言葉は文化だから、時代や風俗と共に変化する。しかし学校や会社などの公の場では、流行ではなく正しい日本語を使ってほしい。
 日本語の美しさと同時に難しさでもあるのが、「敬語」の使い分け。正しい使い方を知らなくては結果的に、チグハグだったり失礼になったりしてしまう。
 敬語には、相手を尊敬する言葉の「尊敬語」、自分をへりくだって表現する「謙譲語」、語尾が「ます」「です」で終わる形や名詞に「お」「ご」をつける丁寧な言い回しの「丁寧語」がある。
 一般に多い間違いが「尊敬語」と「謙譲語」の混同。学校・家庭を訪問するために相手の都合を確認する時は「何時に伺えば良いですか」(謙譲語)が正しい使い方。自分が迎える場合は「何時においでになりますか」(尊敬語)になる。正しい敬語でスムーズな会話を進めよう。
 Q=目上の人に食事を尋ねる時の言い方で、正しいのはどちら。
 A=1「校長先生、お食事を召し上がりますか」、2「校長先生、お食事をいただきますか」
 (正解は1=マナー検定・平成11年度初級検定試験問題から)
 ※第2期「マナー検定試験〈初級〉」は引き続いて実施中。詳細・問合せは全日本マナー教育普及会へ=電話03・3374・3041
(教育家庭新聞2000年6月24日号)