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若年層およびPC習熟度が低い利用者が情報セキュリティ対策を実施せず (2015年02月25日)

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独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が、『2014年度情報セキュリティに対する意識調査』を実施しました。

13歳以上のPCおよびスマートデバイスのインターネット利用者を対象に、「情報セキュリティの脅威に対する意識調査」と「情報セキュリティの倫理に対する意識調査」とを行い、情報セキュリティ対策の実施状況、情報発信に際しての意識、法令遵守に関する意識等を調査。IPAが行う情報セキュリティの対策等、普及啓発活動の基礎資料とすることを目的としています。

「情報セキュリティの脅威に対する意識調査」の結果からは、若年層およびパソコンの習熟度が低い利用者は適切なパスワードを設定していないことがわかりました。

パソコン利用者に対し、使用しているパスワードの設定方法などについて調査したところ、「パスワードは誕生日など推測されやすいものを避けて設定している」や「パスワードは分かりにくい文字を設定している」は全体の半数以上が実施。しかし、10代やパソコンの習熟度が低い利用者では4割以下。また、「サービス毎に異なるパスワードを設定している」のは全体の半数以下でした。

行動ターゲティング広告について、インターネット利用者がどのように思っているか調査したところ、活用している利用者は少なく、一方で、「知らない間に自分の情報が収集されている様で、気持ちが悪い」等が上位となり、利便性よりも自身の情報が収集されることや収集された情報の管理を不安に思う利用者が多いようです。

「情報セキュリティの倫理に対する意識調査」の結果からは、悪意ある投稿をするスマートデバイス利用者が増加し、倫理意識の低下傾向が見られることがわかりました。

インターネット上に投稿をした経験がある利用者において、悪意ある内容の投稿をしたことがあるか調査したところ、前回調査と比較してパソコン利用者は減少したものの、スマートデバイス利用者では増加。投稿後の感情を聞いたところ、後悔や反省を感じる割合は少なく、「気が済んだ、すっとした」が31.9%と最も多い結果でした。

スマートデバイスのインターネット利用者に対し、他人のアカウントを無断で使ってサービスを利用する行為について調査したところ、親や友人、知り合い、全く知らない他人、それぞれのアカウントに推測等でログインできた場合にサービスを利用する可能性があると答えた20代の割合は23%台と、すべての項目で全体平均より高い結果に。ネットワークを介して他人のアカウントを利用することは、不正アクセス禁止法違反になることから、規範意識の向上とともに、インターネット関連の法律に関する知識を身につける必要がありそうです。

誰もが24時間インターネットを利用できるようになり、ウェブサイト閲覧による情報収集だけでなく、情報の発信、共有が容易となりコミュニケーション手段が多様になりました。だからこそ情報セキュリティ対策が大切であることを若い世代に周知してもらうことが必要ですね。


「2014年度情報セキュリティに対する意識調査」 | 情報処理推進機構

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投稿者 kksblog : 2015年02月25日 17:41


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