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大学入試における記述式問題出題に関する考え方を公表~国立大学協会 (2016年12月19日)

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国立大学協会が、文部科学省から平成32年度から実施予定の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」における記述式問題の出題方式、採点方法等に関する新たな検討案を受けて、国立大学協会としての考え方を取りまとめ、公表しました。

国立大学協会と文部科学省の意見交換会において、文部科学省から提案された内容は、2つのパターンの記述式問題を国語科の試験で出題するというもの。より深く思考力・判断力・表現力等の能力を問う中~高難易度の問題のパターン1と、80字程度の短文記述式により基盤的能力を問う中難易度の問題のパターン2から構成されます。前者の採点は学生が受験する各大学が行うのに対し、後者は大学入試センターが採点し段階別評価まで行い、各大学が確認・活用するという制度設計です。

国立大学協会は、この提案を受け、現時点での基本的な考え方を次のように示しています。

(1)国立大学は、大学入学者選抜全体を通して、論理的思考力・判断力・表現力等を評価する記述式試験を実施し、高等大学教育と大学教育双方の改革の推進に資する。

(2)すべての国立大学受験生に、個別試験で論理的思考力・判断力・表現力等を評価する記述式試験を課すことを目指す。

(3)「新テスト」のパターン2を、具体的な問題例と採点基準等を今後十分に吟味・確認した上で、5教科7科目の中の国語において、国立大学の一般入試の全受験生に課す方向で検討する。

(4)「新テスト」のパターン1を、個別試験としして課すべき記述式試験の選択肢の一つに位置づける方向で検討する。

今後の検討においては、試験実施上の課題や受験生の立場にも十分配慮することが求められます。また、マークシート式問題についても、各教科・科目の特性を踏まえつつ、その作問の改善を図り、「新テスト」全体として、論理的思考力・判断力・表現力等を評価することが重要です。さらに、大学や高等学校における「新テスト」利用の在り方等に関する議論を深めるためにも、多くの問題例や採点基準が早期に示されることを望んでいます。

国立大学協会としては、プレテスト等を通した「新テスト」のパターン1および2の実現可能性についての今後の検討プロセスに積極的に関与する用意があります。


大学入学者選抜試験における記述式問題出題に関する国立大学協会としての考え方



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投稿者 kksblog : 2016年12月19日 21:30


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