TOP健 康>特集 「生きる力を育む」下着指導編

グンゼが行う下着指導のサポート
身近な下着は健康にも密接に関係
見て触れて理解につなげる

 

着替えの機会が多く薄着になる夏。春・夏・秋と、修学旅行や運動会など、学校行事では着替える機会が多い。その際、一番気になるのは下着だろう。特に小学校5、6年生頃の女子児童は、胸の膨らみが見えてくる。適切な時期に上手な声かけで体に合ったブラジャーを着用して欲しいと、(株)教育家庭新聞社は、下着メーカーグンゼ(株)の協力のもと、「下着指導キット」のモニターを募集している。そこから見えて来た学校での下着指導の実態を探る。

下着指導キットの活用

下着キット
86%は小学校
初経指導時の活用が多数

全体指導・個別指導 小・中・特別支援で年間170件

  「下着指導キット」は、子どもたちが成長に応じたジュニア用のブラジャーの存在を知り、下着の大切さを見て触れて感じてもらうために、グンゼ(株)の協力のもと養護教諭へ向けてジュニア用ブラジャーと、資料をセットにして届け、全体指導や個別指導時に活用してもらっているもの。
2009年度の「下着指導キット」の申込みは、167件で、そのうち小学校が144件、中学校が13件、特別支援学校が4件となった。全体的に見ると86%が小学校で活用されている。

成長の差に応じて児童生徒・保護者へ 個別対応が増加傾向

  1月から3月に届いた「下着指導キット」を活用した何らかの指導後のアンケートを見ると、「初経指導時」の使用が圧倒的に多いが、年々「児童生徒や保護者から相談があった時の個別指導」といった個別対応のケースも増えている。

  特に特別支援学校は、個別指導と言っても保護者からの相談に答える場面が多く、
●保護者から相談があった場合に活用できるよう職員へ周知しておきたい
●どのような物を買ったら良いかわからないという保護者に本物を見せることができてよかった
という声があがった。
 特別支援学校の場合、個々の成長に大きな差があることも多く、個別で、しかも保護者に理解してもらうための努力が各学校で行われているようだ。

運動会前の保健指導 健康診断の時などキットの活用は多様化

  また、小学校では4年生と5年生への指導が多く、前出の「初経指導時」のほか「運動会前の保健指導」「健康診断時」での使用が多い。

実物用いた指導で指導者の説得力と子どもの理解が増す

  「下着指導キット」には、発達に応じた4種類の実物のジュニア用ブラジャーが入っており、養護教諭や担任が実物を示して授業や個別指導ができるため、
●具体的に説明することができた
●成長に合わせて下着も変える必要があることを理解させるのに役立った
●実際に子どもたちに回して触ってもらった
●自分自身今までよくわかっていなかったので具体的でよかった
●成長に合わせてブラジャーの形も変わっていくことがよくわかった
●実際手にすることで抵抗なくすんなりと話を進められた。成長に合わせて下着を変えていくことが伝えられ、今後声かけしやすくなった

など、実際に児童生徒が触れて学習することができるだけでなく、養護教諭や担任自身の説得力も増しているようだ。


 

【養護教諭対象】下着指導キット モニター募集中! ブラジャー4種と資料をセット

下着指導キット
1箱セットにして送付。箱は中が見えないようになっている

 教育家庭新聞社は、グンゼの協力を得て、養護教諭を対象にした「下着指導キット」のモニターを募集しています。
内容は、

資料は授業ですぐに使えると大好評!

(1)成長に応じたジュニアブラジャーのサンプル4種(ステージ1から4)
(2)指導用資料(カラーA4)
(3)(2)を保存したCD‐R(パワーポイント)
(4)配布用リーフレット
(5)メジャー

がはいっており、各学校の状況に応じて個別指導、初経指導などの全体指導、保護者からの相談時などに活用されています。

  希望者(養護教諭)は、氏名・学校名・郵便番号・住所・電話番号を明記し、FAX(03・3864・8245)で申し込んでください。
 または、教育家庭新聞社HP「下着指導キット」(http://www.kknews.co.jp/monitor/gunzeindex.html)でも受け付けております。 

問い合わせ:03-3864-8241
教育家庭新聞社・下着指導担当
FAX:03-3864-8245
http://www.kknews.co.jp/monitor/gunzeindex.html


 

出前授業・セミナーの実施

出前授業
保健委員が汗と下着について劇を披露
汗・体の変化と下着を学ぶ

 昨年度末、静岡県島田市立大津小学校(宮村久美子校長)の学校保健委員会では、児童の保健委員会が劇で下着と汗について寸劇を行い、その後グンゼ(株)快適工房の川崎陽子さんが出前授業を行った。同校では、以前に女子児童を対象に同社のジュニアブラジャーに関する出前授業を実施しており、その理解度が良かったことから、男子児童にも下着について学ぶ機会にして欲しいと、今回の授業が実現。
 最初に宮村久美子校長が「みなさん健康のことを考えるとだいたい運動や睡眠について考えますね。今日は、みんながいつも身に着けている下着が、健康を大きく左右することがわかると思います。専門の方にお話を伺うと、みんなの世界がもっと広がるはずです」とあいさつ。
 続いて、5、6年生の保健委員が「からだ博士の汗のはなし‐汗ってすごい」と題した劇を披露。汗に関する調査から、「汗はなぜかくのか」「汗の成分とは」「犬や猫は汗をかくのか」クイズを出し解説していく。汗に関して簡単な知識を得たところで、川崎さんが紹介され、「大人へ一歩!あせと下着(肌着)のお話」が始まった。

 

川崎陽子さん
講師を務めた川崎陽子さん

夏に肌着着用 なぜ必要か? 肌着はなぜ着るのか?

 冬と、夏それぞれの利点を川崎さんは説明していく。寒い冬は、肌着を着用することで多くの人が暖かさを実感しているだろうが、それはなぜなのか。肌着を着用することで、体の回りに暖かい層ができ、その暖かみが逃げないようになる。例えば、シャツをズボンのなかに入れている時と入れていない時では、入れている時の方が暖かいと実感したことがあるだろう。それと同じことだ。
続いて夏の場合。「夏は肌着を着た方が快適ですか」と質問すると、冬はほぼ全員が「着た方がいい」と手をあげたが、夏は意見がばらついた。肌着を着用することで蒸れにくく、汗を肌着が吸って肌の表面が乾くことで皮膚の温度が下がり、汗が止まることから、着用が望ましい。
未着用の場合は、濡れたままで体温が下がらず、発汗し続け不快感を伴うだけでなく、風邪や夏バテの原因にもなる。
その汗だがどの場所が、一番量が多いのだろう。児童に(1)首から胸(2)お腹(3)脇の下の3択で質問すると、正解は(1)だが、児童の手は(3)に一番多くあがった。通常閉じている脇の下は汗が蒸発しにくく「汗を感じる」場所。(1)の量が一番多いとなると、やはり肌着の着用は重要だとわかる。

  続いて、肌着の素材、洗濯との関係に話が進む。洗濯5回、洗濯80回の生地を比較すると、汗を吸い取る力が落ちてくるだけでなく、生地の繊維がごわごわしてくる。同社の調査では、ごわごわした肌着よりも、柔らかい肌着を着ている方が、頭がすっきりし、ストレスを感じにくく、抵抗力が高まっていることがわかっている。

  総じてみると、良い肌着のポイント「やわらかい」「しめつけない」「蒸れない」もの。それを見つけるためには、製造元が明記されていること、洗っても硬くならないもの、洗濯で丈が縮まない・ゆがまないものが好ましい。
最後に川崎さんは、男女の下着の選び方について説明。「5、6年生になってくると体の特徴が男の子、女の子で変わってきます。女の子は胸が膨らんできますので、成長にあったブラジャーをすることが大切です。また、女の子だけでなく、男の子も腰回りが広がってきますので、それに応じた下着を履いてください。そして、体の変化のスピードはそれぞれ違いますが、みなさんに訪れる変化です。大人への第一歩だと思って、自分の体のこともお友達の体のことも考えてくださいね」と笑顔で締めくくると、児童は照れくさそうにしながらも、大きく頷いた。

自分に合った下着の洗濯が必要と学習 ―保健委員から

 保健委員会は、授業にあたり2週間ほど準備や練習に費やし、この日を迎えた。数人の保健委員に感想を聞いた。
●汗には、水と塩分がたくさん入っていることがわかりました
●自分に合った下着を選ぶことが必要だということがわかりました
●これまで、夏は暑いから下着を着ない方がいいと思っていたけれども、着た方が汗を吸い取ってくれることがよくわかりました
●バスケットボールをやっていて汗をたくさんかきます。そうすると下着を着ていると蒸れると思っていて着ていませんでした。僕はよく運動して汗をかいてそのままにしていると体調不良になります。下着を着ることでそれを防ぐことができるとわかりました
 保健委員は、1年生から4年生までには保健だよりを通してこの日の話をお知らせしていくと話していた。
  ◇     ◇
 児童生徒や保護者向けの出前授業、地域の養護教諭の研修会時のセミナーなどで、肌着の着用やジュニアブラジャーの重要性を講演しています。
 問合せは教育家庭新聞社(03・3864・8241)下着指導担当まで。






【2010年7月17日号】