発展と補充の指導

         文部科学省が小学校算数の指導事例集作成 


 個に応じた指導に関する指導資料の作成を進めている文部科学省は、小学校算数の指導事例集を作成し文部科学省ホームページに掲載した。
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/08/020818.htm
 新学習指導要領では、学習指導要領の内容を身につけている児童生徒に対しては「発展的な学習」を、理解が不十分な児童生徒には「補充的な学習」を積極的に行うことが求められている。そこで、文部科学省では小学校算数、理科、中学校数学、理科の計4種の教師用指導資料を作成する計画で、その第1段の小学校算数編が完成した。今後、9月上旬までに小学理科、中学数学、中旬までに中学理科を作成するし、完成次第ホームページにアップ。
 指導事例集の小学校算数編は、発展的な学習14事例、補充的な学習6事例で構成。例えば、発展的な学習事例3「九九表のきまりを見つけよう 第2学年・数と計算・」(第2学年「A数と計算」)では、単元の目標、評価基準、指導計画とその位置づけ(全34時間中32時間目に発展的学習)を記述したあと、乗法九九に関するきまりの発見といった発展的学習の展開方法を詳細に解説している。
 また、事例9「台形やひし形の面積の求め方を工夫しよう」(第5学年「量と測定」)では、単元「図形の面積」の全9時間中8・9時間目に発展的な学習を位置づけ。2つの課題の中から自分が取り組んでみたいものを選ぶ課題選択の方法を取り、2グループに分けそれぞれ教師がついて指導する。
 補充的な学習事例1「たし算、ひき算の筆算に自信をもとう」(第2学年「数と計算」)では、単元の指導計画全10時間中の1〜3時間目と4〜6時間目、7時間目の3か所に位置づけ。

(2002年9月7日号より)


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