全普通教室のPC−岐阜県各務原市も今夏に整備

          市内24校同時にテレビ会議も 

昨年度までに市内全24校の校内LANの整備を終えた岐阜県各務原(かかみがはら)市は今年8月に、従来のコンピュータ教室に加え、小学校では普通教室にデスクトップコンピュータ1台ずつ、中学校は普通教室にノートパソコンを1台ずつ、特別教室用として各学校に6台ずつのノートパソコン整備を完了した。
 教室でコンピュータ画像を提示するために、小学校では各学校にTVコンバータを5台ずつ配備。中学校はノートパソコンのビデオ端子から直接TVに映しだせるようになっている。
 同市では既に1昨年度から、512kbps以上で伝送可能な高品質なテレビ会議システム(専用ソフトとボード)を各校に1台ずつコンピュータ教室に導入し、活用を進めている。
 市内24校が256kbpsで同時に会議することもできるということで、多様な活用がされている。例えば、修学旅行を終えた小学校からこれから行く小学校にテレビ会議で情報を伝達。中学校とその中学校に入学する校区の小学校を結んで、中学生生活の情報を交換。中学校の先生による小学校児童への教科指導や、小学校の英語クラブの活動の一環として市教委に在籍するKET(各務原市英語指導助手)による英語活動、全小学校の6年生に向けて市教育長の講話、などなどと教科や学級・クラブ活動に役立っている。
 各務原市は、総合教育メディアセンターと市内24校を1ギガの光ファイバーで接続。また、校内も基幹線は1ギガで接続。総合教育メディアセンターにはVODサーバとコンテンツ用の地域サーバを持つ。コンテンツの蓄積はこれからのようだが、算数の個別学習支援ソフトは既に開発し今後順次理科などの個別学習ソフトも開発予定。市授業改善委員会による学習指導案も徐々に蓄積している。

(2002年10月5日号より)


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