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ネットワークを活用して学ぶ
教員研修の充実
専門学校と連携し 高度なスキル習得
東京都小金井市

 東京都小金井市は今年度、市内にある専門学校「東京工学院」と連携した教職員研修を実施、受講した教員から好評を得ている。
 これまで市内の小中学校で研修を行ってきたが、ソフトウェアのバージョンが古かったり、インストールされているソフトウェアが十分でないといった問題があり、上級者のスキルがなかなか上がらないといった課題があった。
 そこで、中・上級者の研修を充実させるため、市内にあり地域貢献にも力を入れている東京工学院に依頼したところ、校内で行っていたのと同じ研修予算で引き受けてくれた。
 研修内容は、成績処理や会計処理などを行うためのExcelの関数応用編やファイルの圧縮や解凍、インターネットのJAVAやフラッシュなどについての説明やホームページの作成方法。また、これから校内LANを構築していく上で必要になるネットワークの設定についての研修など。
 小金井市では校内LANの構築について、教員の支援が不可欠なことからIP設定やファイアーウォールの設定、ウイルス対策ソフトのパターンファイルがうまく更新できないときの対応策、個人データなどが流出しないようにLANに接続されているコンピュータの管理の決まりごとなど、セキュリティに関する研修も充実している。
 「先生方には好評です。コンピュータの専門学校なので機械が最新で速く、またアプリケーションも豊富です。また、講師は教える専門家であり、しかも日頃から蓄積した教材資料も豊富で、授業スキルも高いですね」と小林達俊指導主事は成果を語る。
 今夏、市内の教員約350人のうち、7日間で延べ300人を超える教員が研修を受けたという。来年度は、Accessを使っての生徒の名簿管理やPhotoshopでの画像修正も研修に盛り込みたいという。