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クリアな利用を提案する
マイクロソフト新OS「Vista」発表会
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MS社の展望を語るビルゲイツ会長
(提供 マイクロソフト)

 マイクロソフト株式会社は先月21日、次期OS「Windows Vista」(以下Vista)を発表した。当日は開発段階のVistaを使ったデモンストレーションや、マイクロソフとコーポレーション会長・ビルゲイツ氏による記者会見も行われた。

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 冒頭の会見でゲイツ氏は「私たちはソフトウェアに特化して活動してきた。テレビや電話もインターネットの世界に入ってきたが、そこにもソフトウェアが関係している。今後もソフトウェアが鍵」と述べ、同日から開始されたNPO支援策「NPO―J」について「ソフトウェアは障害者や高齢者の支援など、NPO法人が使命を果たす手伝いができる」と紹介。

 さらに重要な戦略として、マイクロソフト・ライブ・プラットフォームを挙げ「ライブ・プラットフォームは開かれたもの。他社のものも含め様々なデバイスを選択して、プラットフォームに接続できる」などと言及。 また、質疑応答では「Web2・0」などウェブの今後の潮流について尋ねられ「Webサービスもソフトウェア。ソフトウェア産業のプラットフォームを構築し、皆が利用できるようにしたい」と語った。

 注目されるVistaについて紹介したのは、藤本恭史氏(マイクロソフト株式会社Windows本部コンシューマWindows製品部マネージャ)。
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複数のWindows画面を3Dで立体的に表示

 「ハードディスク容量が増しているが、ドキュメントだけでなく音声や画像等での活用が増えている。様々なデジタル機器がつながるようになった反面、機器ごとに接続方法が異なるなど、『接続』の部分で次のパソコン活用に進めないケースがある。混沌とした現在の状況に、Vistaはクリアな使い方を提案したい」と説明した。

 Vistaは、利用用途や環境に応じた5つの製品ラインナップを用意。子どものパソコン利用が進むなか注目されるバージョンアップとしては、普段どのようなWebサイトを閲覧しているのか把握できるロギング、フィッシングサイトやアダルトサイト等に対するフィルタリングの設定、利用時間やゲームの制限等などが実装されている。

 コンシューマ向け製品は、ブラウジングやメール等の基本的な機能に限った「ホームベーシック」と、写真や音楽等のデジタルエンターテイメントを活用できる「ホームプレアム」、ビジネス機能も持ち合わせた「アルティメイト」。ビジネス向けには「ビジネス」と「エンタープライズ」など、利用状況に応じた使い分けが可能だ。

【2006年5月6日号】

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