教育企画グループ担当部長　尾崎秀夫氏 製品企画部　本田美和子氏

　国家戦略であるミレニアムプロジェクトを背景に多くの学校現場で情報機器の整備が進み、インターネットも広く活用される時代。幅広い文教製品が揃うなか、株式会社アスキーソリューションズは管理用、学習用ソフトの両方から教育現場を支援している。

　ＥＺプレゼンテーターアカデミック版は、動画とスライドが連動したマルチメディアコンテンツ作成ソフト。

　「ｅラーニングは大学で徐々に浸透してきているが、コンテンツ作成の費用や手間がかかるため、依然として敷居が高い。ＥＺプレゼンテーターを使えばビデオカメラとパワーポイントを扱える人なら誰でも簡単にｅラーニングコンテンツを作成できるため、小・中・高校でも充分に利用できる」そう説明するのは、教育企画グループ担当部長、尾崎秀夫さん。

　主に使用する画面は１つ。同ソフトをインストールしたＰＣにビデオカメラを接続、同ソフト起動後、パワーポイントのスライドショーを使った講義の様子をビデオカメラで撮影、講義後には動画とスライドを合わせたＨＴＭＬのＷｅｂページを自動で生成してくれる。

　また撮りためた映像資料をデジタルコンテンツ化して、ビデオライブラリやオンデマンドなウェブ配信も実現する。校外授業など教科書には載っていない教材の作成や、コンテンツをウェブサーバーに取り込めば、会話主体の語学学習を繰り返し在宅で学ぶことが可能。

　「ウェブ配信型のコンテンツはどちらかというと、豊富な資料を備えた教材会社に多いが、私たちはプログラム型のソフトにも力を入れてきた。その中でもクロコダイル実験室やステラナビゲータなど、シミュレーション型の理科用ソフトが支持されている」。

　ステラナビゲータなどの製品を担当する製品企画部、本田美和子さんは、「良い製品を届ければ、口コミで先生方から製品を指名されることも少なくない。セミナーで話をすると、３０分程のやりとりになる。熱心でこだわりを持った方が多い」と、慎重に検討を重ねる文教市場の特徴を語る。

　同社ではこの他、パソコンの不正利用や機密情報の持ち出しなどを監視するセキュリティソフト「デスクトップスカウト　エンタープライズ版」も先月から発売している。