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明るい普通教室には「リア型ユニット」が最適
株式会社きもと
産業メディア営業部 北口雅章氏

-プロジェクターが電子情報ボードに変身-
北口氏写真
株式会社きもと
産業メディア営業部 北口雅章氏

 校内LANの整備や普通教室へのパソコン配備を受けて、普通教室でのプロジェクターを活用した授業実践が進んでいる。株式会社きもとは昨年9月、学校向けにタッチパネル式のプロジェクター用教材提示装置「ディラッドファイビー60AC」の販売を開始。スクリーンの後方から投映する「リア型ユニット」をキーワードに、教育現場へ新しいプロジェクター活用を提案している。同社産業メディア営業部・北口雅章氏に話を聞いた。

  「これまで広く使われてきた、スクリーンに正面から投映するプロジェクター利用に比べ、ボックス内で後方から前面にあるスクリーンへ投映する『ディラッドファイビー』なら、外光の影響を受けたり、プロジェクターとスクリーンの間に立ってもスクリーンに人や物の影が映りこむこともない。1800ルーメン程度の輝度のプロジェクターさえあれば、充分な明るさを確保できる」

  また大きな特長の一つであるタッチパネル機能には、携帯型ゲーム機や個人用携帯情報端末(PDA)などのタッチパネル機構に応用されている同社の高い技術力が生かされており、指紋やキズの心配をすることなく、スクリーンに指や指棒で直接触れてマウス機能を使用できる。

  「予めプロジェクターとスクリーンの距離を設定できるため、1度の準備で次からは余計な手間がかからない。奥行き650o、幅1276oのボックス内(60インチサイズ)に必要な機材をオール・イン・ワンで収納できるうえ、重量も65s程度と軽く、キャスター移動で各教室へ簡単に持ち運べる」

  各機器をつなぐコードが表に出ないため、児童が誤ってコードを引っ掛ける事故もない。Academic(アカデミック)の頭文字から名付けられた「ディラッドファイビー60AC」は、従来販売されていた機種に対する教育現場の「声」を反映して開発された文教専用モデルになった。
  「学校の普通教室でプロジェクターが有効に活用されているとは言い難い。ディラッドファイビー60ACは、今ある環境で効果的にプロジェクターを使えるよう、学校向けに開発した」

  子どもの成長段階に合わせて高さが調整できる3段階の高さ調節機能や、ノートパソコン・DVDプレイヤー・書画カメラ等を置けるパソコン台、各機器の電源を確保する3口コンセントを実装。「明るい教室」「準備時間の不足」といった学校特有の環境においても、手軽にプロジェクターを活用できる工夫が施されている。

  「移動と準備が手軽なことから、普通教室で国語のデジタル教科書を映し出したり、『技術・家庭』の時間に木工室へ運んで活用している事例もある」

  既存のプロジェクターが簡単に電子情報ボードとして生まれ変わる同製品、現在は約150の学校で利用されているという。
  今年3月には東証一部上場を果たし、社会貢献活動への意識も高まる同社。今後も普通教室での利用を想定した製品開発・低価格化の実現に向けた取組みを続けていく構えだ。

(聞き手 吉木孝光)

【2006年9月9日号】


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