コンピュータの整備状況、インターネットの接続状況

全国の市区教育委員会に聞く

本紙調査@

本紙では全国の教育委員会を対象に、今年3月時点のコンピュータの整備状況、今年度以降の新規導入、更新計画などについて、調査を行った。

調査は、全国の人口5万人以上の市区と東京23区、計467の市区教育委員会を対象に、今年5月にアンケート用紙を郵送。その結果、229の教育委員会、49・0%から回答を得た。

それによると、平成11年度の計画最終年度に向けて、コンピュータの整備が進展している。また、調査では、現在の学校のコンピュータのOSの割合、インターネット接続の進展状況、ソフトウェアの整備計画なども聞いた。このうち、OSについては、小学校でWindows95が46%に、中学校ではMS-DOSがもっとも多く60%という結果が出た。インターネットは、小中学校の17%が接続。接続の方法は、各学校から直接プロバイダにつなぐがもっとも多く、インターネットのガイドラインについては、27市区が設置している、ことなどが分かった。

さて、今年3月末時点のコンピュータの設置率は、小学校が90・4%(1校平均12・5台)、中学校99・2%(1校平均28・0台)。
文部省の昨年3月時点の調査に比べてみると(文部省の調査は全国悉皆調査で単純比較はできないが)、設置率はほぼ同率であるものの、1校平均の台数が増加している。

<平成10年度の新規導入予定>
今年度は、今年5月時点の各市町村の導入計画によると、小学校で723校(14・2%)に9825台、1校平均13・6台、中学校で431校(18・2%)に12348台、1校平均28・6台が新規に導入される予定。
また、既に導入済みのコンピュータの更新計画は、小学校で200校(3・9%)に1945台、中学校で521校(22・0%)に1万5081台が更新される予定だ。中学校は小学校より導入が早かった分、設置されている台数は多い。しかし、機種が古くMS−DOSのコンピュータの割合が多く、更新の時期を迎えている。
今年度はこれに加え、平成11年度の計画最終年度に向けて、補正予算により5月時点の計画よりも多いコンピュータが導入される見込みだ。
また、来年度は今年5月時点の計画で既に、今年度を上回るコンピュータの導入が予定されている。
なお、12年後以降も順次、5年リースによる更新や新既導入が計画されている。

調査A-学校におけるOSの割合調査へ

(教育家庭新聞98年8月1日号)