全員がタッチタイピング

1年生の初めに習得
神奈川県立大師高等学校

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週2回5〜10分ずつ練習
  神奈川県立大師高校は、昼休み、放課後も生徒が自由にコンピュータ教室を使うことができる。放課後、電子メールを確認するためにやって来た生徒を見ていると、キーボードを打つスピードが速い。
 「1年生の4月から9月第2週まで週2回、全員がタイピングを練習します。目標は30WPMですが、ほぼ全員が到達します。その後、表計算やビジュアルベーシックを習うので、タッチタイピングを習得していないと先に進めません。まずは、手元を見ないでキーボードを打つことが基本です」と小笹雄二先生はタイピングの重要性を語る。
 総合学科の同校では、生徒が自分の意志で自由に時間割を組むことができる。それに対応して6系列で約130の選択科目が用意されている。その中で情報関連の科目では、「情報に関する基礎科目」として1年生で情報基礎が必修で週2時間、タッチタイピングの習得のほか、基本的なソフトを習得する。2年生以降は、選択科目として、コンピュータ演習、コンピュータネットワーク、マルチメディアの活用、などの科目が設けられ、生徒の意志によって深く学ぶことができるようになっている。
 同校がタイプ練習用のソフトとして使用しているのは、「タイプクイック」(日本データパシフィック)。94年4月から導入しているが、導入した理由は「いくつかのソフトを使ってみたところ、タイプクイックが一番良かった」からだという。

コンテストも励みに
 1年生の前半に約4か月間、週2回タイピングを習うといっても、時間内すべて習っているわけではない。授業の前後5〜10分、指慣らしに補助教材として使っている。
 「昼休みや放課後も、5、6分、タタタッと練習している生徒もいます。1年生では目標を学校が決めていますが、2、3年生になると目標も自分たちで決めて、50WPMとか80WPMに上げてやっています。
 生徒にとって・練習させられている・という感覚はないのではないでしょうか。周りの生徒がレベル8でしていたりすると、近づこうとして昼休みもコンピュータ教室に来てしていますから。
 また、2、3年生でワープロ検定で1級、2級を目指す生徒には、タイプクイックは欠かせないソフトです。
 コンテストも良い励みになっています。最近はレベルもかなり高くなっていますが、今年は秋ごろに応募させたいと考えています」と小笹先生は抱負を語る。

 (教育家庭新聞2000年9月2日号)


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