タッチタイピングで授業のロスを克服

ワープロ検定の会場校にも
静岡県熱海市立熱海中学校

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年4回、ワープロ検定試験を実施
 静岡県熱海市立熱海中学校では、技術・家庭科と選択技術の中で、タッチタイピングの指導を5月から7月まで10回程度、毎回10分〜1時間程度行っている。
 熱海中学校は熱海市の中心に位置(熱海駅より徒歩15分)し、平成8年には創立50周年を迎えた学校。校舎3階にはその記念行事として作られた熱海中学校資料館があり、同中学校の歴史や生徒会新聞、作家・歌人(卒業生)の作品などが展示されている。コンピュータも早くから導入され、平成9年には新機種(Windows98が42台)に更新されている。
 同校が使用しているタイプ練習用ソフトは「特打」(ソースネクスト社)。「ワープロや表計算ソフトを習う前に、タッチタイピングを覚えさせたかった。コンピュータを活用した授業を行うのに、キーの配列が分からないとロスが大きいですから。
 ・特打・を選んだのは、カタログやパソコンショップの店頭デモで見て好感触を持っていました。そして、自分でやってみても楽しく、これなら生徒にも楽しく習えるだろうと思えた」と藤井先生は導入のきっかけを語る。
 導入後、キーを打つのが遅くて授業がうまく進まないということはなくなった。また、日本ワープロ検定協会主催のワープロ検定の存在を知り、今では熱海中学校を会場に年4回、ワープロ検定試験を実施している。現在は、準2級合格者が最高で、3級を受けた生徒は半数以上が合格している。
 「早い生徒は、10分間に600文字打つことも可能になります。ワープロ検定では、キータッチ速度では楽々クリアできますが、文書作成になるとミスが出るので、今はそれが課題です」
 練習の成果は「特打ランキング」という表にまとめて掲示。また、練習後「記録カード」に1分間に入力できた単語数、文字数、総合得点を記入、提出させて生徒の上達度を毎回チェックしている。
 「ゲーム感覚でできるので楽しく、自然に覚えられる」「家にパソコンがなくてもキーボードが打てるようになってうれしい」とは生徒の感想である。

 (教育家庭新聞2000年9月2日号)


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