地域ネットワークでデータベース作り

3校で共同学習
香川県丸亀市立南中学校

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中学校技術・家庭科全国大会で
 第39回全日本中学校技術・家庭科全国大会の7つの分科会場の1校として、香川県丸亀市立南中学校において、技術・家庭科の「情報とコンピュータ」で「地域ネットで作ろう、データベースを!」を題材とした公開授業と研究協議が行われた。
 四国ラインズのイントラバケッツサーバーを活用し、市内の南中学校、西中学校、東中学校の3校からなる地域ネットワークを構築。生徒たちの作成したWebページを同サーバー上の地域サーバーに登録し、他校の生徒の作品から学んだり意見交換をするという珍しい取り組みだ。このネットワークは、クローズな学校間イントラネットであるため、パスワードを知らない学校からは見ることはできない。そのため、自由な作品の登録と情報交換がしやすいという利点がある。また、校内LANを超えた取り組みであるため、著作権やプライバシーなどを生徒に意識させることもできる。授業者の松原貴先生は、「同じテーマを扱っているページとリンクを張ることで、ネットワークを自分たちで創り出す体験をさせることもできる」という。

同一テーマで調べ学習
 まず、3校とも同じテーマ、つまり自分たちが住んでいる丸亀市について生徒に自由にテーマを設定させて調べ活動を行った。その後一人が1ページずつページを作ってグループでリンクを張り、グループで一つのWebページを作らせた。
 Webページの作成には約6時間をかけ、その結果、かなり凝ったりっぱなページもできあがっている。
 公開授業は、18時間扱いの16時間目。生徒たちの調べた内容は、丸亀の昔話、瀬戸大橋、こええ話、さぬきうどん、など。イントラバケッツの教材データベースの画面から他校のページを検索。自分たちの調べた内容と同じ内容のページを見ていく。写真と文章で構成された丸亀城や丸亀うちわ、さぬきうどんの歴史など自分たちのテーマに関連したページが見られる。
 しばらく見た後で、松原先生が他校のページの良い点や問題点を聞く。生徒は、「字体の使い方がうまい」「絵や写真がたくさんあって見やすい」などと答え、「自分たちのWebページはリンクの張り方がややこしい所がある」などと反省した。
 その後、他校のお薦めのページにリンクを張る作業を行った。松原先生は、リンクを張ることで自分たちのページの内容を充実させることができること、リンクを張る場合、リンクフリーとなっていない場合は、承諾を得ることなどネチケットについても注意した。

 (教育家庭新聞2000年12月2日号)


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