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報告

「伝え合う力」I C T で育む
「T V コンバータ」活用、アナログT V でプレゼンも

 

平成20年度研究発表会「伝え合う力を育むために」
 神奈川県大和市情報教育推進校 中央林間小学校

 神奈川県大和市立中央林間小学校では11 月14 日、平成2 0 年度研究発表会「伝え合う力を育てるために」を開催した。I C T を活用した授業が公開されたほか、研究推進にあたり助言等を行ってきた中川一史氏( 独立行政法人メディア教育開発センター教授) による講演やパネルディスカッションが行われた。

 パネルディスカッション「授業に活かすICT」では、コーディネーターの中川一史氏(独立行政法人メディア教育開発センター教授)をはじめ、パネラーとして、中央林間小学校の山本博久教諭、相模原市立東林小学校の木村徳泰教諭、綾瀬市立綾北小学校の飯島将仁教諭が登壇した。

飯島教諭は「6年間で『伝え合う学び』を考えた際、中学年は伝える手段を増やしていく時期として大切な時期。学校で様々な伝える体験を積み上げていくことが大事」と公開授業を語った。この日、3年生の授業では発表手段に実物や書画カメラ付きプロジェクタ(日本アビオニクス製)、デジタルカメラ、手書きイラストなどを使用した発表が見られ、4年生ではインターネットを使った情報収集や「発表くん」(TDK製)、「Microsoft Office PowerPoint」などのプレゼンテーション・ソフトが活用されていた。

  
児童の描いた発表資料を書画カメラ付きプロジェクタで投影。 ベテラン教員も意欲的にICTを活用していた

 木村教諭はベテランから若手教員まで幅広くICTを活用する同校の取り組みに触れ、「地域の風土や人との触れ合いを大切にしながら、多くの先生がICTを活用していて、子どももICTに慣れていると感じた」と語った。自校の取り組みについては「普段着のICT活用で何気なく普段から使い、日常化をはかっている。そのためには環境整備が大切」と説明した。校内にあるICT機器をマグネットに記してホワイトボードに貼り管理することで、使用状況を目に見える形にして把握するようにしているという。

 中央林間小学校の山本教諭は「『聞く』・『話す』・『書く』力はお互いにリンクしてつながっている。伝え合いの中にICTを取り入れることで、子ども達はより良く伝えるように工夫するようになってきた」と話した。

 中川氏は「ICTの活用では、アクセルとブレーキを効かせることが大切。ICTは道具なので適切な場で適切に使うことが必要になるが、最初からそううまくいくわけがない。ある段階では経験する場を多く設け、効果を気にせずどんどん使うことも必要。それは子どもたちも同じことで、伝え合う場を設けて欲しい。パソコンの達人になる必要はない。ICTを手軽に使って授業力を高めることが大事」と語った。

【2008年12月6日号】