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TOP教育マルチメディア「検定」活用 記事 
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 子どものモチベーションアップや学力定着の目安にするなど、各種「検定」の学校活用や導入が広がっている。英語や国語、漢字、言語能力や理科、数学など「基礎学力定着」の目安として様々な検定を活用し、学校教育や授業、選択授業、家庭学習などの目安として子どもたちの意欲向上を図ることも可能だ。
高校や大学等入試優遇が受けられる検定、自己アピールとして威力を発揮する検定、小学生から大人まで受検できるものもあり、その目的と活用が拡がっている。

【日本語検定】
日本語検定委員会

“正しい日本語”を身に着ける

開始して3年目 受検者数は順調に伸び
 平成19年6月に第1回を実施、これまでに4回実施されている「日本語検定」。個人、団体含め、第4回目の受検者数は4万7000人超と、毎回確実に受検者数が増加、第4回は海外(ロンドン)でも実施された。正しい使い方にどこかで戸惑う、しかし学ぶ機会があまりなかった「敬語」を中心に、「日本語の正しい使い方」を身につけることを念頭にした検定は、社会的な注目を集めた。

 「日本語検定」では、日本語の運用能力を6つに分類、「日本語を日常生活において正しく使える」総合力を測定する。6領域は「敬語」「文法(言葉のきまり)」「語彙」「言葉の意味」「漢字」「表記」。試験は1級から7級まで。1・2級=上級(主に社会人・大学生)、3・4級=中級(主に社会人〜高校生)、5・6・7級=初級(中学生〜小学生)を目安としており、小学校から社会人まで、様々な段階を用意。級ごとに世代や社会的な役割を想定しており、それぞれの能力、発達段階に合わせて取り組むことができる。特に「敬語」については力を入れており、正しい敬語を身につけることに寄与している。

 受検者一人ひとりに作成される個人カルテには、小問ごとの正誤のほか、領域別正答率なども記される。 これにより、自分の得意な領域や伸ばしていく必要のある領域が分かるようになっている。

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117校で評価・優遇
  入試等で「日本語検定」資格取得者を評価・優遇・単位認定する学校(大学・専門学校・高等学校)は、早稲田大学社会科学部、同志社大学ほか117校(平成21年1月現在)。
【対象】小学生〜社会人 
【取得級】1級〜7級 個人・団体
【次回予定】平成21年度第1回/一般会場6月20日・準会場6月19・20日 申込受付3月1日〜5月15日 
【連絡先】特定非営利活動法人 日本語検定委員会TEL0120・552・858

【2009年4月4日号】

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