校務支援システム活用した通知表コンテスト

校務支援システム最優秀賞は山の手南小(札幌市立)

 校務情報化支援検討会(静岡県)では、第一回通知表コンテストを開催しており、その結果が発表された。最優秀賞を受賞したのは、札幌市立山の手南小学校。

“自慢の通知表”集まる

 通知表コンテストは、校務支援システムを活用して学校で独自レイアウトを作成している学校を対象に行うもの。最優秀賞・札幌市立山の手南小学校の通知表は、緑色を基調にした明るい表紙がまず目を引く。6年間の通知表を1つのファイルに入れる形式で、賞状や記録物なども一緒にファイリングできるようになっており、学校と家庭が共に子どもを見守る通知表である点が高く評価された。

  優秀賞は、青森県東通村立東通小学校と福岡県柳川市立豊原小学校、熊本県人吉市立西瀬小学校が受賞した。

  東通小学校は学校特性ファイルに入っており特別感があること、項目の配置や大きさ、フォントにこだわりがあり、レイアウトが工夫されていること、「特別活動の様子」「英語科の様子」「総合的な学習の時間の記録」「学校から」と所見欄が4つあり、多面的に子どもの様子が伝わること、通知表チェックを段階的に複数教員で行っていることなどが評価された。

  豊原小学校では表紙にクラスの行事写真が入っている。子どもの顔写真も入っていて、写真からも成長の様子がわかる。健康診断の結果、賞状など、一緒にファイリングされている資料の種類が多く、多方面から「あゆみ」がわかるようになっている。学習面・生活面における日々の様子、ミニテストの結果なども校務支援システムに入力し、蓄積されたデータを評価に生かしている。

  熊本県人吉市立西瀬小学校では学年ごとにクリアファイルの色を変え、形式の違いを出している点、項目名の部分を網掛けにしてあり、個人の記録・成績と区別しやすくしている点などが評価された。
http://www.koumu-shien.jp/contest.html

【2012年12月3日】

関連記事

校務の情報化