年頭ごあいさつ 全国ICT教育首長協議会

ICT教育は産官学民との連携で〜反転学習やBYODの活用も視野に入れて〜 埼玉県・戸田市長 神保 国男

埼玉県・戸田市長 神保 国男

情報通信関連の技術革新は目覚ましく、日常生活においては、スマートデバイスに囲まれた生活が始まっている中、教育のICT化は避けては通れません。諸外国の学校で加速するデジタル化の流れに日本だけが取り残されることのないよう、着実にクリエイティブなSTEMリテラシーを備えた人財の育成は急務といえます。戸田市では、これまで市内全小中学校の全教室に無線LAN環境とタブレット型PCを整備し、教員が授業でストレスなくICT機器を使い、スキルを高めてきました。現在は、プログラミング教育の環境やICTによる教員の業務改善等を加速化させるため、多くの産官学民と共同研究を進めています。

近い将来、教員や児童生徒が日常的にICT機器を使って授業に参加できる環境整備が不可欠となることから、反転学習ができる環境についての研究や、自宅等でも運用可能なBYOD(私的デバイス活用)導入の研究を進めていきます。

今後、首長協議会としても、学校・家庭等をシームレスにつなぎ、低価格でデジタル教材を利用できる国レベルでの「教育クラウド・プラットフォーム」の開発を推進したいと考えています。また、ICT教育をサポートできる地域の企業・NPO等の人財ネットワークをつくり、社会に開かれた教育課程を活性化する仕組みづくりも構築したいと考えています。

 

【2018年1月1日】

関連記事

↑pagetop