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文教市場・企業のスタンス
プロジェクターの可能性を広げたい
新たにプロジェクション事業部を立ち上げ 株式会社 リコー

平田氏
グローバルマーケティング本部
商品マーケティングセンター
平田佳之氏

 株式会社リコーは新規事業「プロジェクションシステム事業」の第一弾として、プロジェクターの新製品「IPSiO(イプシオ) PJ X3240N/X3130シリーズ」2機種4モデルを2010年10月5日に発売した。新製品の特徴などを、(株)リコーのグローバルマーケティング本部 商品マーケティングセンター 平田佳之氏に聞いた。

「IPSiO」の名称を継承

  商品名として、プリンターのファミリーネームとして親しまれている「IPSiO」を採用した。「IPSiOの製品品質や保守体制は高い信頼を得ており、培ってきた信頼の上にプロジェクターを提供することで、お客様に受け入れていただきたい」と話す。今回は、現在市場で最も多く流通しているスタンダード・モバイルタイプの製品を投入。今後は超短焦点タイプなども発売する予定だ。

利便性を追求した数々の機能

  製品の特徴として以下のことがあげられる。

  まず、「クイック立ち上げ、クイックシャットダウン」。電源を入れて5秒後に使用でき、立ち上がりを待つことなく授業を開始できる。また授業が終わったらすぐにプロジェクターを片づけることができる。もちろん、光学メーカーならではの高い画質を誇っている。また、「X3240N」では、画像や動画を保存したUSBメモリーをプロジェクターに挿入することで、画像や動画をPCを使わずに投影することが可能だ。操作は簡単にリモコンで行え、PCを使わずに授業を行うこともできる。さらに同機では、無線LAN機能も搭載していて、簡単にPCと接続できるだけでなく、ネットワーク上でプロジェクターを共有することも可能となっている。

他社の追随を許さないサポート体制

  さらにスクリーンや天吊りの工事など、プロジェクターの関連機器などを一括して提供できるというのも強みだ。
今回の製品には、「安心3年モデル」も用意している。これは複合機、プリンターの保守で高い実績がある全国397拠点、4千名のカスタマーエンジニアによるサポートを受けられるもの。故障した場合、連絡を受けたエンジニアが駆けつけ、修理をする仕組みだ。また多くのメーカーでは保守の対象外となっている、プロジェクターの心臓部というべき光学ユニットもサポート対象としている。


【2010年10月9日号】


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