『悩める情報教育主任日記 その3」

LANが先生方に好評!

by Bach-Bach

=Bach-Bachさんプロフィール=
某県某郡の小学校教諭 情報教育主任
*)コラムでは「ありのままを書きたい」というご本人の希望で、ペンネームを使っています。


 珍しいものが大好きの2人が、職員室のコンピュータの裏ぶたを外したりコードを引っぱり「ああでもない、こうでもない」と言いながらいろいろ設定しているのをちらちらと眺めていた別の職員が、とうとう我慢できなくなり、「何やってんの?」と尋ねてきました。

 その説明をしている目の前で、共有されたプリンタから第1号のプリントアウトが吐き出されました。それを見た職員は、わずか数日後にLANカードとケーブルを購入してきて、共に職員室LANに加わりました。

 誰も近くへ行っていないのに職員室のプリンタが急に動き出す奇妙さを笑いながら、「便利だね」と言っているうちに、ハブもケーブルもだんだん増え、とうとう1年もしないうちにほとんどの職員がノート型コンピュータを持つようになり、LANに加わりました。今までほとんど使われなかった職員室プリンタは大活躍です。
 またデジタルカメラのコンパクトフラッシュも買ってもらえ、画像データの転送にもLANが欠かせなくなりました。LANカードのインストールがうまくできなかった先生は、自分が長く使った古いコンピュータにとうとう見切りを付け、最新マシンに買い換えたりしました。

 職員室中にケーブルが張られた頃、僕たちの話題の中心は、「ケーブル邪魔だよね!」というものでした。ケーブルに足を引っかけて、同僚のコンピュータを落下させてしまう事件もあって、なおさらでした。


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