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HP「教育情報の共有と実践ひろば」開設−文科省
 文部科学省では平成15年度、高等学校理科、同情報、小学校社会など、同一の教科を担当する教員同士の輪を広げ、教員の自発的なIT指導力向上を促すことを目的としたモデル事業(「教育情報共有化促進モデル事業」)を実施した。

 このモデル事業の指定を受けた各地域の研究団体の研究成果を全国の教員に広めることを目的に今年1月、Webページ「教育情報の共有と実践ひろば」が開設された。サイトでは、全国の教員がWeb上で交流と実践を行うことができる場の提供を目指す。企画は文部科学省、東京工業大学の赤堀研究室の協力。
http://www.ak.cradle.titech.ac.jp/e−teacher/

 サイトは主に4つの内容で構成されている。
 1、指定団体へのリンク
 モデル事業の指定を受けた研究団体のホームページにリンクし、各研究団体の成果(授業でのIT活用方法、教科指導用コンテンツ、コンテンツ作成のノウハウ等)を紹介している。掲載コンテンツは、小学校で11件、中学校で11件、高等学校で12件。各団体へのアクセス数および更新情報が公開されている。平成16年2月28日現在で最もアクセスが多いのは、茨城県教育研究会家庭、技術・家庭教育研究部のサイト(http://kjp.jp/)でアクセス2561件。例えば、木材をのこぎりを使って加工する際に、どのようにのこぎりをひけばよいのか、イラストで示された形状にポイントをあてると、「引き方」の説明が表示される仕組みとなっている。中学生が授業で利用できるようなサイトだ。
 また、文部科学省が開発したネットワーク型コンテンツ及び「IT授業実践ナビ」も紹介されている。

 2、事例紹介
 モデル事業の成果を活用した実践事例を紹介。現在蓄積されている事例は、小学校の算数が2件、同理科1件、同体育1件、中学校の国語2件、同社会3件、同美術1件、同技術家庭1件、高校の理科と商業が1件ずつ。各事例について、PDFやメディアプレーヤーで閲覧できる。例えば、群馬県小野上村立小野上小学校の上原永護先生の事例は、授業を40秒に収録したメディアプレーヤーで掲載。授業では、動物のイラストをプロジェクタで映し出し、動物がそれぞれ何匹いるか数える実践を紹介している。

 3、BBS
 全国の教員が自由に意見交流することができる掲示板。掲示板は、IT全般、小学校教員同士、中学校教員同士、高校教員同士の4つの掲示板が用意されている。

 4、登録者専用
 指定団体のメンバーがモデル事業の成果を活用した実践事例を登録するページ。指定団体のメンバーのみ利用可。
 利用環境はInternet Explorer 5.01以上、Netscape Navigator 6.0以上(IE5・5以上推奨)
 Acrobat Reader 4.0以上
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【2004年3月6日号】