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つくば市 学校IT教育
コンピュータに“慣れる”
  つくば市教育委員会指導課では、メールマガジンを発行し、つくば市内小中学校の先生全員のWEBメールアドレスに送付している。そのWEB版が指導課ネットだ。メールマガジンの内容と写真が掲載されているほか、フォーラムもある。また、紙ベースでは学校でのIT活用のためのヒントや実践などを紹介する「IT教育だより」を発行している。そこから、つくば市の実践を紹介する。
小学校1年

 つくば市立沼崎小学校では、小学校1年・図工の時間で「コンピュータで絵を描く」授業を実践した。狙いは、コンピュータの使い方に慣れること。使用したのは、絵本ライターやスタディノート。

 指導の流れ

 1コンピュータの使い方を確認−CAI室の約束を確認。2人1組でコンピュータを起動、マウスの扱いを練習

 2「絵本ライター」で絵を描く−2人1組で絵を描く。パレットやスタンプなどを使った工夫が見られた。「絵本ライター」の全ての機能は指導はしていないが、絵の消し方や円の描き方を発見する児童もいた。

 3「スタディノート」で絵を描く−1人1台コンピュータを使い、絵を描く。説明を聞きながら一斉にスタディノートを開き、絵本ライターと同じ操作方法で絵を描かせる。完成した絵は保存、スタディノートを開けばいつでも見られる状態にした。

 4絵を見る−スタディノートを開いて保存した絵を友だちと見せあい、プリントアウトして紹介した。

◇ ◇ ◇

中学校1年

 つくば市立桜中学校では、これから開始する古典学習の初歩として、ITを活用した「清少納言との交信」を行った。美しい自然を「美しい」と感じる清少納言を身近に感じることができた活動。

 指導の流れ

 1教師がデジカメで撮った美しい秋の風景を見、テープレコーダで取った虫の音を聞き、平成の秋を味わった後、自分にとっての秋を絵に描く。

 2ワークシートに平安時代の四季を読み取り、絵と鑑賞文を書く。当時を偲ぶ手がかりとして写真や絵、燃えた炭や燃え尽きた炭などの実物を用意。授業終了時、清少納言への一言を書く。

 3平成から約千年経た平成時代の自然や美しい四季があることを清少納言に紹介する趣旨で、ワークシートに絵と紹介文を書く。紹介文は古文に挑戦。それをスタディノートで作成、掲示板に掲載した。

 4掲示板に掲載した鑑賞文や紹介文を互いに読み合い、自分が清少納言になったつもりで返事を書いて送る。(つくば市学校IT教育だよりより)。


【2004年7月10日号】