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つくば市 学校IT教育
e-Learningと体験学習2本柱に
 

 つくば市では、学校教育目標を「明るく楽しい学校」とし、その実現のために「確かな学力」「心の教育」「特別支援教育」「国際理解教育」「学校IT教育」を5つの重点に掲げている。

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 つくば市の「学校IT教育」の特徴の1つは、児童生徒の体験活動を支援するための道具としている点だ。ある中学校では、障害者福祉施設での体験活動をコンピュータでまとめ、テレビ会議を使って他校に発表するなどの活動を行った。また、難聴児童と他校の児童が掲示板を通して交流し、ITがバリアフリーの役目になっている例もある。また、川の流域調査、植物などの環境調査、国際理解のため学習、福祉体験学習、職場体験学習など40以上のテーマについてネットワークを使って学習を行っている。学習をコンピュータで行なうだけではなく、環境調査や福祉体験など実際の体験活動を重視し、その活動をさらに効果的なものにするためにITを活用しており、「平成15年度インターネット教育推進コンクール」で内閣総理大臣賞を受賞している。

 もう1つの特徴が、E−Learningだ。教科の基礎・基本を身につけるための学習の1つとして活用されている。教科書に準拠した教材を個人のペースで学習できるため、苦手なところを繰り返し行なったり、先に行なうこともできる。今夏からは「家庭学習支援システム」も運用を開始している。


【2004年9月4日号】