嵐山が元通りに 台風18号の影響から復活

門川・京都市長が都内でPR

 9月15日から16日に日本を襲った台風18号は、各地に被害をもたらした。特に印象深いのが、京都市有数の観光地「嵐山」の桂川が氾濫した姿だったのではなかろうか。

嵐山

京都市長(中央)と五花街の
舞妓さんが復旧をPR

  それから約半月を経た10月4日、東京駅八重洲口の駅前にある「京都館」に、京都市の門川大作市長、嵐山保勝会の石川暢之介会長、五花街の舞妓5名らが集まり、「元気です京都キャンペーンin東京」を開催。様々な支援への御礼を兼ね、元に戻った京都の現在の姿をPRした。

  門川市長は「濁流に飲み込まれそうになっている渡月橋の映像が、多くの方の印象に残っていると思いますが、京都は元気になりました。昨年4月には『観光おもてなし課長』を創設し、より美しく京都を磨き上げていこうとしています」と、復興と現在進行中の観光の取り組みについて述べた。

  嵐山近辺では、被害にあった翌週の三連休には、ほぼいつも通りの状況に戻った。嵐山のシンボルでもある渡月橋への被害も無かったことから、保津川下りも10月2日から再開。復旧が遅れていた数か所の料亭や旅館も10月上旬には営業を再開した。

10・11月ピークの修旅も予定通り

  京都市へは毎年多くの修学旅行生が訪れており、5月の約23万人が最も多いが(平成24年京都市発表・以下同じ)、秋も10月が約16万人、11月約12万人と9月から3か月間は高校生を中心とした多くの修学旅行生を受け入れている。

  嵐山保勝会の石川会長によると、修学旅行も予定通り行われ、多くの子どもたちが嵐山を訪れているという。「安心して京都においでください」と語った。

  今後は11月10日の「もみじ祭り」(渡月橋上流)、12月14日から23日の「京都・嵐山花灯路2013」などを開催予定。

【2013年10月21日号】

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