第7回 食育推進全国大会が閉幕 食の喜びで復興を支援―内閣府 横浜市

 食育月間の6月は、全国各地で食育に関連したイベントが多数行われた。全国的なイベントとしては、内閣府と神奈川県横浜市の共催による「第7回食育推進全国大会」(食育&復興支援フェスティバル横浜〜伝えよう「食」の楽しさ、うれしさ、喜びを〜)が6月16日と17日の2日間開催され、約3万6800人が来場。多くの親子連れや団体の姿でにぎわっていた。

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トリコロールマーメイズの演技で開幕

 16日に、はまぎんホールで行われた開会式には、食育を担当する中川正春内閣府特命担当大臣と開催地横浜市の林文子市長が参加し、Jリーグの横浜F・マリノス公式チアリーディングチームのトリコロールマーメイズの華やかな演技で全国大会が幕開けした。

  主催者代表のあいさつで、中川大臣は今大会のテーマの一つ「復興」についてふれ、「生きるうえで基本の"食"。避難生活での食の確保、平時の防災対策の必要性を知るきっかけにし、全国の防災計画にも生かしたい」と述べ、さらに、先日公表した「食育ガイド」を紹介し、その活用を促した。

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先日公表した「食育ガイド」

  また、同じく主催者でもあり開催地となった横浜市の林市長は、開港150年以上の歴史をもつ横浜市は西洋野菜の育成が始まった地であり、今もなお和洋中様々な食の発信地であることを紹介し、「横浜市では行政だけにとどまらず、食のプロモーションを展開しています。横浜の食文化を楽しんで」とあいさつした。

食育推進ボランティア11団体を表彰 大学生が活躍

 また、開会式では4回目となる「平成24年度食育推進ボランティア表彰」も行われ、11の団体と個人が表彰された。同表彰は、80の応募から、活動内容、活動の波及と評価、活動の継続性と安定性、活動の主体性の4つの観点で選考が行われた。

 大学生の活躍が目立った今回の表彰。選考委員長を務めた足立己幸氏(名古屋学芸大学健康・栄養研究所所長)は、「大学生が専門分野の知識を試した結果を地域の広がりにしています。地域には食育ボランティアの"食育力"が必要です。選考にもれた活動にも知恵や愛がたくさんありました」と講評。

  受賞団体(者)は次の通り。

  笛木京子さん(推薦元・群馬県)、埼玉県・戸田市食生活改善推進員会(同・埼玉県)、アグリさんむ(同・千葉県)、農と食と緑の学校プロジェクト(同・早稲田大学)、さんろく会(同・神奈川県)、食育サークルシーラボ☆(同・神奈川県立保健福祉大学)、Doみそくらぶ(同・静岡市)、健康おおさか21・食育推進企業団(同・大阪府)、安田女子大学わ食のWAを広げよう(同・安田女子大学)、久留米市食生活改善推進員協議会(同・福岡県)、食と農をキビリ隊(同・南九州大学)。
来年の「第8回食育推進全国大会」は、広島県広島市で6月22日と23日に開催される。

【2012年7月16日号】

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